日付: | 2016年12月11日 |
場所: | パリ・デファンス(Paris-Defense) |
地域: | フランス パリ |
訪問地: | Paris (La defense) |
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7年前の9月、この場所を旅の始まりと考えた。その日曜日の朝、ビルの合間を歩く人は誰もいなかった。歳月は流れて7年の月日が経った。54歳だった私は、61歳になった。歳月人を待たず、この地の景色も様変わりした。
自信が無くなった。気力が衰えた。新しいことにチャレンジする気持ちもとことなく薄れた。7年前、目の前で遊んでいた16歳の子供は、もう24歳の大人だ。今の世界、1年間で1億人がこの世を去り、1億人がこの世にに生まれてくるという。世は変わり人も変わる。絶えることはない。騒ごうが静かにしていようがどうにもならない。 目の前で鳩が首をすくめて丸くなっている。この鳩は来年もここにいるのだろうかと思う。 世変わり人変わり、冬空映るデファンスビル群 ベンチ一つ、セーヌの島に想い募る 自信いてもいなくても時は進むパリの街 30年誰が思うスス黒の壁 振り返る蒼き空はどこも同じ 思い残したパリを去り、日本に帰る 待つ飛行機、空は白み 思い出を全て忘れたい空上の席 捨て切ることの快楽、床に大の字寝 忘れよう、とにかく忘れようこの2年間 |
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思い出は、たかが僅かな脳細胞 なぜか思い複雑、眼下に見る雲海 高度11,887m、摂氏マイナス60度、コヒー飲むこの贅沢 何をして生きよう、これからの人生 |
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