日付: | 2016年7月16日 |
場所: | チロル地方・グレティッシェスチューベ小屋(Tirol Gletscherstube: 標高1915m) | 地域: | オーストリア(Austria) |
訪問地: | Wien, (car 550km), Imst(828m), Arzl, Wennes(979m), (Pitztal), Mandarfen, Mittelberg(1740m), Gletscherstube(1915m), (Pitztal), A12-Mils Raststation |
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ウィーンを自動車で出発したのが午後4時だった。目指すはオーストリア西部のインスブルックである。
高速道路で500qの距離を走らなければ辿りつかない。
若いときは、この程度の距離は、何の苦もなかった。
ところが、情けないことに、夕方や深夜の走りは体に堪える。
時刻は、午後10時を過ぎる。さすがに疲れる。 インスブルックの手前20kmにあるパーキングエリアに自動車を停めて野宿態勢に入る。 ここでエネルギーを使い果たしてしまうのは勿体無い。 明日、明後日と2000m級を自転車でアタックする計画である。 午後10時過ぎのパーキングエリアは閑散としていた。キャンピングカーが2台、ひっそりと野営している。 その隣に自動車を停める。車内で持参した生暖かいビールを飲んでから、寝入る。後部座席を倒して フラットなスペースを作った車内は、アイスランド遠征の時を思えば、とても快適だ。 翌朝6時に起床。周りは、たくさんのキャンピングカーが停車していた。深夜のうちに停まったのであろう。 この数には、驚きである。 |
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土曜日と日曜日で、天気が良い日にコウネルタル氷河ロード(Kaunertal Glacier Road:標高2,750m)を攻める計画だ。
天気予報を見る限り、今日よりも明日の日曜日の方が良さそうな雰囲気である。これは賭けだ。
したがって、今日の土曜日は、コウネルタル沢の隣にあるピッツタル沢を、どんどん自転車で登ってみるつもりだ。 沢の終点は、標高が,1915mのグレティッシェスチューベ小屋(Tirol Gletscherstube)だ。 まず走り始める前に、自動車をどこに駐車しておくかである。 安全にそして駐車違反にならないように、しっかりと停めておかねばならない。この場所選びが大変なのである。 ある程度の出費は覚悟するので、とにかく安全な場所に停めたいのである。 イムスト(Imst:828m)の町はずれに、有料の駐車場を見つける。24時間駐車で、2ユーロ(240円)である。これはお値打ちな駐車場だ。 残念ながら2ユーロの硬貨が手元にない。カード払いはダメなようだ。ということで、1km程離れたガソリンスタンドに給油に向かう。 そこで現金払いして、貴重な2ユーロ硬貨を得る。自動車を停めて、自転車を準備して走りだす。 |
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午前8時過ぎには走りだした。沢を囲む山々の頂上には、新雪が積もっている。数日前に、とても寒い日があった。その時に降雪したようだ。
7月に降雪とは、さすがにヨーロッパアルプスはすごい。
緩い数パーセント程度の登り坂が続く。何でも、終点の標高1,915mまでは34qの距離があるという。 登り始めのイムスト(Imst)の標高が828mだから、ざっと1,100mの標高差を登ることになる。良いことに、 風向きはフォローだ。43×30のローギアを使うこともなく、ゆっくりと登っていく。今日はついている。 |
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標高が1,400mを越える。進行方向が左側の開けた場所に、面白い風景が見え始める。
なんと、立木に牧草を干しているのである。どことなく、日本の冬枯れした田んぼの光景だ。 後方のヨーロッパアルプスの雪山を背景に、これは絵になる風景である。今の時代は牧草をトラクターで 刈り取って、そのままパッキングしてしまうが、昔は、こんな感じで日に干していたのだろうか。 |
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標高が1,740mのミッテルベルグ(Mittelberg)に到着する。
ここで舗装道路が終わる。自動車は、ここより先は、進入禁止だ。
これ以上の沢奥には、自動車では行けない。
ただし、自転車は進入に問題はないようだ。自転車進入禁止の看板は立っていない。 ということで、細いタイヤで心細いが、ゆっくりと砂利道に入っていく。 すると一枚の看板を見つける。その看板には、何でも18世紀には、この看板の地点まで氷河の舌が伸びていたという。 いまの21世紀の氷河の舌の位置は、はるかな山奥にひっそりと見える。温暖化がずいぶんと進んでいることを実感する。 |
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標高1,915mのグレティッシェスチューベ小屋(Tirol Gletscherstube)には、午後1時50分に到着した。
ずいぶんと道草を喰いながらの走りだった。
山小屋のデッキに並べられた椅子に座る。すると若いきれいなウェートレスが注文を取りにきた。 「ビールを一つ」「大きいのか小さいのか」「どうしようかな。小さな方でお願いします」と注文する。 昼酒は効くので、小瓶で我慢する。 山の頂上部分が雲で覆われているので、氷河を観ることができないが、氷河は、ずいぶんと山奥まで逃げていってしまった感じだ。 |
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ミッテルベルグからは、登山電車とケーブルキャビンで標高が3,400mまで行けるらしい。
ただ、今日は天気が、ピーカンではないので、見事な景色は楽しめないだろう。登るのを諦める。
その代わりに、近くにあった登山道を時間の許す限り散策をしてみることにする。
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今晩は、昨日と同様に車中泊を考えている。したがって、あまり早く、走りを切り上げてもやることがない。
それでは、写真が撮れるギリギリの時刻まで、周りを散策だ。
この道を4時間歩くと、山小屋に到着するらしい。ただし、今の時刻は午後4時である。 とても往復する時間はない。それではと午後5時までと決めて、その時刻になったら、折り返してかえってこようと考える。 とても絵になる風景を両脇に抱える沢だ。ずっと、この沢を登っていきたい気持ちになる。 |
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日本で言ういわゆる「道の駅」がオーストリア各地にある。
その一つであるミルス(Mils)の道の駅に一晩泊まることにする。自動車の後部座席を倒して、
フラットスペースを作り、そこに寝袋を広げて寝る。昨晩と同じである。
駐車場には、多くの車が停車している。「道の駅」のレストランで結婚披露宴をやっているようだ。 深夜零時に一時的に目覚めた。まだ、レストランでは音楽を流しながらダンスでも楽しんでいるようだ。 こちらの結婚式披露宴は徹夜でやるのだろうか。 |
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