日付: | 2016年3月19日 |
場所: | 築60年建築物の朽ち果てさに無常感 グロースクルト村(Großkrut) | 地域: | オーストリア(Austria) 下オーストリア州(Niederösterreich) |
訪問地: | Wien, (by car), Poysdorf, Herrnbaumgarten, Großkrut, Altlichtenwarth, Mühlberg, Katzelsdorf, Schrattenberg, Herrnbaumgarten, Poysdorf, (By car), Mikulov(Czech) |
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オーストリアのウィーンとチェコ共和国のプラハを最短で結ぶ高速道路はない。
従って、一般道を走ることを余儀なくされる。
正確に言えば、ウィーンから北に延びる高速道路はほんの20q程だ。
それ以北は、現在、高速道路を建設中である。この幹線道路は、とても自転車で走れる道路ではない。
大型貨物トラックがバンバン走る恐ろしい道路だ。
ポイズドルフ(Poysdorf)という町で自動車を駐車できる適当な駐車場を探しだす。 今は廃止された列車の駐車場が町の駐車場になっている。駐車代は無料だ。そこに駐車する。 自転車を車から取り出して走りだす。 この町からチェコまでの国境へは距離として10kmもない。小さな町だ。 ただかわいそうなことに町の真ん中を幹線道路がドカンと貫いている。これはいけない。 バイパスの完成が待たれる。 |
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地図を頼りに、ポイズドルフ(Poysdorf)から東に向かう自転車専用道路を探す。うまく見つからない。
町の中で迷う。 すると一軒の雑貨屋の前を通るとショーウィンドウに絵画が置かれているのが目に入る。これは懐かしい。 板の上に油絵具を塗って描かれたアフリカの農村風景だ。どこか中央アフリカだろうか。 面白いことに3枚の絵のうち、1枚は絵が倒れていてうまく見えない。 もう一枚は面前のガラスにひびが入っていてうまく写真に撮れない。残りの一枚は鮮明に見える。 懐かしいものに出会った感じだ。 |
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チェコとの国境に近いせいか畑の中を走る動物を多く見かける。
鹿や野ウサギだ。面白いことに、鹿は数匹の集団で移動しているようだ。
ところが野ウサギは大体は二匹のツガイだ。オスとメスだろう。
メスはオスの野兎をじらすかの如く走り逃げる。オスは焦らすメスを追っかける。 至るところでこの光景に出くわす。 面白い光景にであう。追っかけっこをしているツガイの二匹の前に、一匹のメス野兎が現れる。 今までツガイのメスのお尻を追っかけていたオスの野兎が、どちらにしようかと迷う。すると今まで 焦らしまわっていたメスが停まって、オスの野兎の方を観ながら「こっちに来ないの?」と言うような顔をする。 まさに三角関係である。どちらのメスを選ぼうかと迷うオス。そしてオスウサギの注意を惹きたいメスの二匹のウサギ。 何か、人間の恋の駆け引きを眺めているようだ。これはすこぶる面白い。 |
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自転車道が駆け上がったところにベンチが一つある。そこに腰を下ろす。
普段、チョコレートはめったに食べない。
しかし、サイクリングの途中は例外である。甘さは麻薬と言われる。これを嫌って食べない。
しかしチョコレートは実に美味しい。特に、ナッツが丸ごと入っているチョコレートがよい。
ベンチのちょっと脇に一台の自動車が停まっていた。どこかで農作業でもしているのかなあと考える。 50m程度離れたブドウ畑の真ん中で、何やら手を動かしている。春に向けた手入れかな。 |
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道沿いに黄色の地味な花弁をつけた花が咲いている。
まわりが冬景色ゆえに目立つ。
森の大体の木々は、冬のままだ。若芽はまだまだ開かない。ただ、遠見ではあるが、森自体が少し赤っぽくなってきたような気配は感じる。 サイクリングの途中で、道が森の中に入ると、木々を通して鳥の鳴き声がかなり響く。 真冬にはなかったことだ。着実に春が近づいてきているなあと実感する。 そういえば、ヒバリも空中に停まて、ピヨピヨ鳴いている。 |
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時刻は午前10時過ぎ。
グロースクルト村(Großkrut)に到着する。
村の入り口近くにワインの倉庫(Keller)が、整列して並んでいる。
立ち並ぶいずれの倉庫も、建物正面上部に建築された年が書かれている。
そのうちの一つに「1953」の数字が見える。手入れがしっかりなされていないせいだろう。
建物が朽ちかけている。
約60年前に建てられた倉庫だ。60年経てば、これだけ劣化するのだろうか。 今年、60歳を迎えた私も、この建物と同じように朽ちているのだろうか。少し、考えさせられる。 最近、老いを感じることが多い。ちょっとした石をジャンプで跳び越えようとすると体が思うように動かない。 それに、慢性的な疲れというか重いものが体の芯から抜けない気がする。年齢はとりたくない。 何時までも若いままでいたい。その思いは誰でも持つだろうが、残念ながら時間は逆行してはくれない。 |
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アルトリヒテンバルト村(Altlichtenwarth)に入る。村の農家の前に卵のセルフ販売所がある。
絵付で3種の卵を売っているとのこと。
ちなみにお値段は、ニワトリの卵が十個で2.5ユーロ(300円)、
バンタムというニワトリよりちょっと小振りな鳥の卵が六個で1ユーロ(120円)、ウズラの卵が12個で1.5ユーロ(200円)だ。
先週、オーストリアの上オーストリア州でニワトリの卵が十個で2.5ユーロ(300円)だったことを思うと、こんなものなのだろか。 残念ながら先週の卵がまだ自宅の冷蔵庫に入っているし、旅の途中では買えない。 しかし、オーストリアには、日本で田舎で、時々見かけるセルフ販売所を見かける。それだけ、治安が良いということか。 |
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ウィーンの北東15qには油田地帯がある。そこには何基もの汲み出しポンプ(サッカーポンプ)が、ゆっくりと動いていた。
まさか、国境地帯近くのこの丘の上で、このサッカーポンプに出会うとは思いもよらなかった。
ただ、たったの2基だけでは、メンテナンスが大変だろうなあという気がする。 OMV(オーストリアの石油会社)も、こりゃ大変だ。 |
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今日は一日、ドンヨリとした曇天だった。素晴らしい景色が眼前にあるのに、この天気は残念だ。
毎日が毎日、晴れの日ではない。たまの一日がこんな天気でも諦めはつく。
さすがに午後4時を過ぎると日が傾き始める。寒くなり始める。ポイズドルフ(Poysdorf)の町に帰って 買い物をして、宿やであるチェコ側に移動しよう。 |
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午後5時には、ミクロブ(Mikulov)市のホテルにチェックイン。すぐに食事をする。
その後、カメラを担いで夜の街にでる。寒いが我慢。
長時間露光の写真にトライする。まあまあの出来あがりかな。 ただ、映りが赤っぽい。これはこれで良いが、色補正してやらないと自然の色には近づかない気がする。 これはチャレンジだ。 |
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