日付: | 2016年3月6日 |
場所: | タヤタル国立公園_2(Thayatal) | 地域: | モラビア地方(Moravia) チェコ共和国(Czech Republic) |
訪問地: | Hnanice, Mitterretzbach, Hnanice, Hangebrücke, Sobes, Podmoli, (Iron curtain Trail), Znojimo, Harrandiky, Hnanice |
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チェコ共和国での宿泊は初めてだ。心配だったのは値段だ。
朝食付きで33ユーロ(約4000円)だった。ほんとうに大丈夫かなと思っていた。
ところが、宿泊してみて驚いた。もしこのホテルがオーストリアにあれば100ユーロ弱くらいのホテルだろうと思った。
駐車場もしっかりしている。部屋は綺麗だ。レストランもよくまとめられている。
朝食はバイキング方式で、種類も多い。少なくとも先週宿泊したホテルよりは数段上だ。
こんなシーズン外れに誰か泊まる人がいるのかしらと思った。 ところが、ホテルの駐車場は、車で一杯だ。どれもこれもチェコナンバーを付けた車ばかりだ。 外国の車は泊まっていない。皆、何をしにここにいるのだろう。皆、私と同じ目的なのだろうか。 これも不思議だ。 |
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朝食を済ませて、チェックアウトをする。滞在は快適だった。WIFIもしっかり働いていた。
フロントでホテル前の駐車場に自動車を駐車しておくが良いかと尋ねた。問題ないよとの答えだった。
自動車から自転車を取り出して走り出す。目指すは、チェコ共和国側の国立公園内だ。 |
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チェコ側の地図を持っていない。
買わねばと思っていたが、ウィーンの中心街まで出かけていく気力がなかった。
このことが、とんだ失敗を産むことになる。
ホテル前にあった看板地図で国立公園内に入っていく。 チェコ側ではポディジ国立公園と言われているらしい。どうも林道として使われているようで 国立公園なのに、木材を切っているようだ。これも森林保全の一環かなあ。 道は、舗装道路が砂利道になり、段々と細くなっていく。そのうちに獣道の様相になった。 道を迷ったかなと思ったが、まだ午前中の早いうちなのでドンドン前に進む。すると舗装道路に出た。 下り道を下る。 ところが、よくよく考えた。そして理解した。舗装道路は昨日走ったオーストリア側の舗装道路だった。 何と、知らない間に、国境を越えてオーストリア側に来てしまったことになる。トホホだ。 |
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来た道を帰っていくのは気が進まない。それでは自転車で国境検問所を通過してやろうと思った。
この道路には、国境のチェコ側に国境検問所がある。そこに2名の警察官が駐在していた、 一人は、近くに停めたパトカーで休憩。もう一人が検問にあたっていた。 自転車に乗って涼しい顔をして通り抜けようとした。ところが、警察官は、よっぽど暇だったようだ。 止まれとの合図を私に送る。ドイツ語で、なんやら話かけられる。英語は理解できないようだ。 良く理解できないが、知っている単語をくっつけて推測すると、「これから旅行に行くのか」との質問のようだった。 「オーストリア側から来た。チェコ側でサイクリングをやる」とドイツ語で答えた。 伝わったかどうかわからないが、「パスポートを見せてくれ。そして滞在許可証も。」と2問目の質問を受ける。 こういう時は、素直に従うのが一番だ。パスポートと滞在許可証を警察に渡す。 「日本人か。」と言って、パスポートの写真とと滞在許可証の写真をしっかり見比べていた。 実は、お正月のイタリア遠征の時には、滞在許可証が期限切れになっていて一悶着あった。今回は、何とか苦労して、 再発行を受けていたので問題はなかった。しかし、日本人、つまり先日達が築き上げてきた日本のパスポートブランドには 感謝の限りである。どこに行っても日本のパスポートは信頼されている。 所作が整った、親切な若者の警察官だった。「よい旅行であるますように」とドイツ語で見送ってくれた。 |
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時刻は午前10時をまわる。再度の出直しだ。ナニス(Hnanice)の村から北西方面に走る道は一本。
間違う筈はないと思って、朝は、一本道を前進した。どこか分かれ道があったかなあと考えても思い浮かばない。
それではと、それらしき分枝点では看板をしっかり探した。ちょっとした分枝点で、横道に入ってみる。 林道とは違って、自転車が走れる程度の小道だ。なるほどと思った。自転車道ならば、自転車が通れる幅の道が続いているはずだ。 それが本日進むべき道だと確信した。 案の定、今回の選択は正しかった。これが地図に載っているしっかりとした国立公園内の自転車道だった。 |
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しばらく走るとタヤ(Thaya)川を横切る場所に来た。
地図上の情報から、冷戦時代いに作られた鉄橋があるかなと推測していた。
ところが、なんとそこには自転車のハンドル幅程度の間口しかない吊り橋があった。
この吊り橋は、しっかりと整備されているようで、見るからに頑丈そうだった。 これなら大丈夫だと安心する。 |
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太陽が見え始めた。まわりに冬枯れした景色が広がる。これはすごいところに来たと思う。
人工物は何もない。周りは原生林だ。一本のアート道だけが森の中に続いている。
今は冬だ。だからこれだけの視界があるが、緑で茂夏はすごいだろうなあと予想する。 延々と登りが続く。地図上では、吊り橋の川面から標高が200mは上昇しているようだ。 私の細いタイヤでは、とてもこの山道は登れない。汗をかきつつ押し登りだ。 |
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深い原生林を抜ける。
そして林業が営まれている地域に入る。
そして、そのうちに開けっ放しの田園地帯に入る。
ところどころに置かれている説明看板によると、 この地域はかってはチェコスロバキアの軍事演習地区で、一般人は立ち入り禁止だったという。 畑の中にトーチカがどすんと座っている理由もわかった。 1970年代、チェコスロバキアの軍事演習地として、この国立公園はかなり傷んだという。 これも運命か。そのおかげで、民有地にはならなかったともいえるが。 |
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チェコ側に入って、驚くのは、そのスケールの大きさである。
例えば畑の一面の広さが半端ではない。オーストリア側の数倍はあるのではなかろうか。
見晴の良い場所で休憩する。静かにする。 すると、頭の中で、しょっちゅう騒いでいる耳さわり耳鳴りが、キューンとスっとんで、 緊張の糸が切れてしまうような感覚を覚える。 |
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ノジモ(Znojimo)お街に着く。
街を歩く。中世の面影を残した良い街だ。
街の中心部は広場になっており、ゴミ一つ落ちていない。
思うに、例えば日本の名古屋の街並と比べる。この落ち着きようの違いは何だろう。 名古屋がいくら努力しても、この街の千分の一も達することができないだろう。 逆説的に言えば、名古屋の街も将来性があるととれるが。 欧州の地方都市を訪れるたびに、その素晴らしさをひしひしと感じる。 |
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