日付: | 2015年6月21日 |
場所: | ヘルンスタイン村(Hernstein) | 地域: | オーストリア(Austria) 下オーストリア州(Niederösterreich) |
訪問地: | Bad Vöslau, Gainfarn, Großau, Berndorf, Hernstein, Aigen, Lindabrunn, Hintenberg, Bad Vöslau |
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バドボスロー(Bad Vöslau)は、バーデン市の南にある。
ウィーン市内まで、電車で1時間はかからないはずだ。
どうだろう、日本的な感覚からすれば、ウィーンへの完全な通勤圏内だ。
日曜日、ひっそりとした駅前の自転車置き場。この落ち着きようななんなのだろう。 |
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欧州のどこの待ちもそうだが、日曜日の午前中は、どこもかしこも静まりかえっている。
皆、どこへ行ってしまったのだろう。時折、人とすれ違うが、皆、落ち着いて歩いている。
日曜日の朝、街を一人、自転車で散歩する。駅前のメインストリートは、緑にむせ返る。だれもいない。 |
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まだ6月下旬になったばかりだ。それなのに、吹く風は、とても涼しい。
小麦畑は、穂の色が変わり始めた。もうすぐ刈り入れのシーズンだ。
空は雲に覆われている。ところどころ、青空も見えるが、ほんの少しだ。青空の色が、とても淡い。 丁度、アイスランドで観た空の色のようだ。 |
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高台に出る。墓地が道沿いにある。そこに、大きな松とベンチが置かれていた。そのベンチに座る。
リュックからポットを取り出して、インスタントコヒーを飲む。松林の中から、鳥の鳴き声が響く。
今しがた走ってきたバドボスロー(Bad Vöslau)の街が見下ろすことができる。 景色を観ながら考えた。ウィーンから、ほんの数十キロ離れただけで、これだけの美しい 田園風景が広がっている。この国は、美しい国だ。 |
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ベルンドルフ(Berndorf)の街に着く。時刻は午前10時を回る。やはり、街は閑散としている。
家の側面壁に、いろいろな絵が描かれていることを、よく見かける。宗教画、農業画など様々だ。 ここの壁には、なんと恐竜が描かれている。うまくかきあげるものだ。 |
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道沿いに、牛乳のポスターが張り出されていた。
よく見かける牛乳と思ったら、なんとそれは、毎朝、飲む牛乳だった。
お馴染みの牛乳パックだ。
遠くから牛のうめき声が聞こえる。ちょっと、道を外れて、探してみる。牛舎を発見。 数十頭の牛が、狭い牛舎の中で、うごめいていた。あの牛の牛乳を毎朝飲んでいるのかと感心する。 |
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ヘルンスタイン(Hernstein)の村に着く。道沿いに、石造りの立派な門が見える。扉は、開いている。
私有地で立ち入り禁止の看板も見えない。叱られるかもしれないが、中に入ってみる。
池越しに、純白のお城が見えた。修道院だろうか。これは見とれてしまう風景だ。 |
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ヘルンスタイン(Hernstein)の村外れに、木造の前衛的な建物がある。それはチャペルだった。
このチャペル前にベンチが置かれている。時刻も良い頃だ。ここで昼食とする。
パンと缶詰とキュウイ一個の簡単な食事だ。こんなところ誰も来ないだろうと思っていたら、横に 自動車が一台停まった。祖母、母、子供(2歳くらい) の三人組だった。この3人は、すぐにチャペルの まわりで、何かを探し始めた。横目で、眺めていたら、野イチゴを採っているようだった。まあ、優雅なことか。 |
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小麦の刈り入れは近い。あっという間に、大きくなる。もう収穫だ。そらに浮かぶ雲が、雨雲っぽくなってきた。
そろそろ一雨来そうだ。
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真っ黒な雲が空を覆う。ぽつぽつと雨粒が落ちてきた。高速道路下の自転車道で、雨宿りだ。
ここ数日、天気が安定していない。1週間前の暑い日々がうそのようだ。
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