日付: | 2015年5月2日 |
場所: | ドライゼッセル山 (Dreisesselberg:標高1332m ) ドイツ(Deutsch) バイエルン地方(Wayelischerwald) |
訪問地: | Haidemühle(Deutsch), Nove Udori(Tschech Republik), Schvemmkanal-Rad u. Wan derweg(Tschech Republik), Dreisesselberg:Hochstein (1332m), Frauenberg Wald, Haidemühle(Deutsch) |
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昨夜は少し酒を飲み過ぎた。若干、酔いが頭に残っている状態だ。
午前6時に起床。窓の外は雨景色だ。昨日と同じように、霧雨が降り続いている。
標高800m程度の高原にいるせいだろうか。
ハイデミューレ(Haidemühle)の村は、ドイツとチェコとの国境の近くにある。 今日は、雨の中を無理して国境方面に向かうこととする。 |
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1q程歩いた。そして国境に着いた。ここでは川幅1m程度の小川が国境だった。
ドイツ側からチェコ川に移動する。まわりには、もちろん誰もいない。
冷戦の時代、ほんの20年前には、考えられないことだった。今は、こうして写真まで、しっかり撮れる。 これを思うと国境とは、人間がかってに地上に線を引いただけのものだということが良く分かる。 ちょうど駅に汽車が到着した。ドイツ側から20人ほどのハイキンググループが乗り込んだ。 数名のハイカーが駅で降りた。 |
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チェコ領内のハイキング道を歩く。当然のことながら、看板の表示はチェコ語だ。
このあたり、冷戦時代に、居住禁止地区になっていたのだろうか。家屋は見られない。
淡々としっかり舗装された道が続く。
突然、一軒の農家が視界に入ってきた。ぱっと見た感じだが、現役で使われている 家屋のようだ。ただ、家の前に積まれた石塊には、苔がきれいに付着していた。 どことなく興味を誘われる風景だ。 |
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チェコ側では、ボヘミアの森は、地図によるとスマバと呼ばれているらしい。
本格的な森に入る。ちょうど新緑が吹きだしたタイミングだ。
残念なことに、陽射しがあれば、すばらし景色だろうと思う。
雨は降り続く。雨着が濡れ始める。しっとりと湿ったボヘミアの深い森も 意外に、趣があるのかもしれない。 |
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シュバルチェンベルグの木材運搬用運河の遺跡だ。遺跡と言っても、
水はしっかりと流れている。
18世紀から19世紀にかけて造られた運河だ。 幅2.5mで深さ1mの溝に水を流し、そこに水を流して木材を運搬する。 なるほど、水は上流から下流に流れるので、うまく考えたものだ。 ただ、1962年を最後に、この木材運搬を生業にする人はいなくなったという。 運搬手段も日々進歩するから、時代に付いていけなくなったのだろう。 この種の建造物を手を入れながら大事に保存している地元の人たちには脱帽だ。 |
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雨は降り続く。湿っぽい、ちょうど、日本の梅雨期に山登りをしているような気分だ。
標高が1000mを過ぎただろうか、ガスがでている。残念ながら、景色は何も見えない。
周りにゴロゴロと転がっている花崗岩の塊が見えるだけだ。
国境の登山道は、手入れをする人がいないのだろか。かなり荒れている。 幸い、国境線に打たれた白い杭があることから、目印になる。 頂上は、かなり近いと思う。合羽を着ているせいか、汗をよくかく。 とても蒸し暑い。 |
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霧の中に、突然、建物が現れた。山小屋だ。
チェコ側の登山道は、人も登らない寂しい細道だった。それが、
しっかりした山小屋が目の前に現れると、何か、変な違和感を感じる。
いずれにしても、これで本日の登山の山場は過ぎた。時刻は午前11時だった。 |
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空腹感をとても強く感じて登山道を歩いていた。山小屋を見て、ほっとした。
これで、飯を食えると思った。
ハイデミューレの村で買ってきたパンをツマミに、同じく村から買ってきた ビールを飲む。リュックの中は、冷えているのだろう。とても美味しい。 そういえば、今日は、水補給をせずに登山をしていた。そのせいもあるだろう。 |
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ホッヘスタインという標高1332mの頂上に行ってみる。
花崗岩が風化した独特の地形からなる。大変、幻想的な山だ。
そこに登る。
当然のことながら、ガスのために何も見えない。残念だ。 天気の良い日もあれば、そうでない日もある。こればかりは、しょうがない。 |
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下り始める。今度は、ドイツ側の道を下る。綺麗に舗装された道だ。
自動車を使っても、頂上近くまで行けるようだ。味気ない話だが、
これもしょうがない。すべてがしょうがない、この世は。
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ヨーロッパの水の分水嶺あたりを登山道は通っている。面白いことに、
池から流れ出る水は、右の水路は地中海へ、左の水路は北海へ流れていくと看板
に書かれている。
しばらく分枝点辺りの水の動きを眺めた。何も知らない水は、文枝の場所で、 動きまわり、右と左に分かれている。何か、運命とは、こんなものだろうかと しみじみと感じた。 |
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ドイツ側の森は登山道が縦横無尽に造られている。したがって、わかりにくい。
地図は持っているにいるが、自分が今どこにいるかを確認しずらい。
宿舎のあるハイデミューラーを目指すが、かなり、遠回りをしたようだ。まあ、 ボヘミアの森の中を、それだけ、自由に歩けたと思えば、それはそれで良い。 雨は、降り続く。一向に止む気配はない。 |
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