日付: | 2015年3月21日 |
場所: | バッハウ渓谷‐1 ( Wachau Valley 1 ) オーストリア(Austria) 下オーストリア州(Niederösterreich) |
訪問地: | Wien - Tulln (train) Twentendorf, Krems a.d. donau, Mauternbach, Rossatz, St. Lorenz, Oberansdorf, Aggsbach, Schönbühel a.d.donau, Melk |
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2月27日の続きだ。トロン(Tulln)からドナウ川をのぼる。今朝は午前5時に起きた。飯食って、アパート
を出たのが6時。トロン(Tulln)駅に着いたのは午前7時過ぎだった。良い、すべて順調だ。
今日は、まずクレムス(krems)まで走る。そこからバッハウ渓谷を35km走る。全部で80kmを走る段取りだ。 若い頃なら、80kmは簡単だった。しかし、この年齢になると、結構つらい距離だ。いずれにしても、宿は80キロ ドナウ川を遡ったところにある。そこまでいかねばならない。 |
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トロン(Tulln)から20分程走る。ここから暫くは本流を外れて
走る。途端に道に迷った。なんと、ドナウ川の支流のトロン(Tulln)の
土手上を走っていた。このあたりスケールが大きいために、錯覚を起こす。
道沿いには畑が広がる。大型の農耕機で、畑を耕しているのだろか。 どこからか懐かしい「田舎の香水」が漂ってくる。ドナウ川沿いに 生い茂るブッシュの森で、木々を切る人々が多い。春近し、来年の 薪でも準備しているのだろか。 |
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実は不思議に思っていたことがある。ドナウ川は氾濫しないのだろうか
ということだ。本によれば、ドナウ川は過去に、幾度も氾濫して流れを変えていると言う。
ただ、最近は沢山の数のダムが造られているのだろうから、もう氾濫はないのかな。
ドナウ川の土手沿いの自転車道上で、面白い、看板を見つけた。 その看板は、なんと過去の氾濫時の最高水位が示していた。 過去の最高記録は、1899年9月17日の氾濫だ。 驚いたのは2002年の8月14日の氾濫が、2番目の最高記録になっている。 2002年と言えば、13年前ではないか。そんなに古いものではない。 |
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ドナウ川の自転車道案内を見る。
ここから上流に向かうドナウ川の右岸は、自転車
道は暫くは、未舗装だという。右岸は舗装されているようだ。
クレムス(krems)に行くには右岸から左岸に移動しなければならない。
未舗装の道を走ってもよいが、今日は80kmを走らねばならない。
受けるであろう足へのダメージを少なくするために、舗装道を走ることにする。
右岸から左岸に移る橋は、ダム兼用の橋だ。ところがビックリ、通行止めの交通標識に 出くわした。 どうしたものかと迷う。ところが、幸いにも、後ろからサイクリストが 2名来た。そのサイクリスト達は、通行止めの標識の横に設置された 小さな門を入った。これで理解できた。通行止めは一般車両だけで、 自転車は橋を渡ることができるようだ。これは良かった。 |
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クレムス(Krems)には、午前11時過ぎに着いた。
タロン(Tulln)から約40kmの距離を4時間弱で走ったことになる。
なんとまあ、道草の多いサイクリングだ。道沿いの看板やら風景の
写真など撮っての旅だ。これはしかたがない。
朝が早かったせいか、お腹が空いた。昼食用のパンは持ってきたが、ちょっと それではすくなそうだ。 街なかでパン屋を探す。しばらく歩くと一軒のパン屋を見つける。 そこで、サンドイッチを一つ買う。店員にドイツ語で話かける。 うまく通じる。千里の道も一歩からだ。いろいろな場でドイツ語を使って、早く、ドイツ語に慣れよう。 |
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時間は、まだ正午前だ。
道沿いに良さそうなベンチを見つけた。ここで、食事をすることに決める。
天気もよし。風もない。これは絶好のサイクリング日和だ。おまけに
サンドイッチも買ってある。すべてOKだ。
ところが、リュックを開けて、缶ビールがないのに気づく。 しまったと思う。リュックに入れるのを忘れた。今日のために、 冷蔵庫に大切にしまっておいたのに、それを忘れてしまうとは、情けない。 おまけに、トロン(Tulln)の街で買ったサンドイッチが異常に塩辛い。 オーストリア独特の岩塩を表面にまぶしたサンドイッチだった。 これは血圧に良くない。今後、この種のサンドイッチを買うことは控えよう。 |
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実は、まったく知らなかった。クレムス(krems)辺りは、杏子栽培で
有名とのことだ。街かどに杏子酒を売る店が多いことで気づいた。
そう言えば、山々が冬枯れしていて気づかなかったが、山々の斜面にブドウの他に杏子の木々が植えてある。
これで、杏子酒を造るようだ。
土曜日の午後、お店は、閉店しているようだ。古い街並みに杏子酒がぴったりだ。 |
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自転車道は、バッハウ渓谷の両岸を走る。どちらの道を走っても
今日の終点であるメルク(Melk)の街にたどり着く。
どちらの道を走ろうかと迷う。まあ、時間と足の疲れを考えて、
交通量の少ない右岸を走ることにする。
鉄橋を渡る。途端に対岸のブドウ畑と杏子畑が目立つことに気付く。 残念ながら、今は季節外れだ。山々に緑のないのが寂しい。ブドウの葉が 紅葉する秋のバッハウ渓谷は、さぞかし美しいだろう。また来よう。 |
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天気予報いよると夕刻には天気が崩れるという。春の陽射しがまぶしい。
朝は、寒さを感じた。ところが、今は、手袋なしでも走れるほど暖かくなっている。
道沿いに立ち並ぶ木々の新芽が、今にも芽吹きそうだ。あと、一週間から二週間で、
どっと風景が変わるであろう。
畑で、農家の人々が、果物の木の剪定に忙しい。10歳くらいの女の子二人が、 道沿いに置かれた農機具の上で遊んでいる。近くには、農作業にいそしむ お父さんとお母さんと一緒に食べたと思われるランチボックスやら 水筒が並ぶ。こんな風景、今の日本にはなくなってしまった。まさに昭和の風景だ。 |
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午前、そして午後も走る。ドナウ川沿いの風景は、あまり変わらない。午後2時。
すれ違うサイクリストの数も多くなる。川沿いを走る。とても単調だ。
アップダウンは少ないが、この変わらぬ単調さには飽きてた。
脚に疲れが現れ始めた。
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午後3時を過ぎる。空が曇りだす。風が出だす。おまけに向い風だ。自転車のギアは、さっきから
超ハイギアになっている。メルク(Melk)までの距離表示が10q、5kmと減っていく。ところが、残り5kmを
過ぎると、結構、な登り坂が待ち構えていた。これには参った。80q近く走った脚は、悲鳴を上げている。
街に入る峠を登りきる。ここからは下りだ。そして、メルク(Melk)の街が見えだす。ドナウ川を渡る橋も見える。 終点が近い。もう何もいらない。街で酒と御つまみを買い、そしてホテルに入ってぶっ倒れよう。ほんとうに 疲れた。 |
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