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快晴予報が出て、アパートでくすぶっているわけにはいかない。もちろん山歩きだ。
ここ数日、上天気だ。ただ、視界はガスのせいかあまりよくない。もう、春なのだろうか。
時間は9時半を回っていた。ウィーンの森に入る最寄り駅に降りた。何度も来ている駅だ。 黄色で外壁を塗装した喫茶店が、ドーンと駅前に立っている。駅の看板は、どこにあるのだろうか と心配してしまう。 |
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バスに乗ることもできた。ただ、登山口までは、たったの2kmだから、
歩くことにした。最寄りの街はギイースビュル(Giesshübl)だ。
マリア・エンツァードルフ(Maria Enzersdorf)の駅から、西に向かって歩くが、 高度もドンドン上がっていく。 それとともに、道沿いの雪も増える。今週初め(2月9日)に降った雪が、まわりを 覆う。これで本当に、山登りができるのかなあと、少し不安になる。 |
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午前10時過ぎに、ギイースビュル(Giesshübl)の街に着いた。
これは、もうスキー場の景色だ。積雪は、どうだろう20p程度は、あるのではないか。
ここらあたり、道路上は整備されている。そこを老夫婦の散歩客が歩く。いずれもペアだ。 思うに、オーストリアという国は、何事もペアで行動するのが当たり前のようだ。これも 国柄か。 |
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ちょっとした登り道を登りきると、平らな道に出た。まわりに木々があるためだろか、
道路上は雪で真っ白だ。早速、秘密兵器の簡易アイゼンを靴に装着する。
ゴリゴリっと、気持ち良い音がまわりに響く。時折、何人かの人に出会うが、アイゼンを つけている人は、あまりいないようだ。若干、歩きにくいが、さっさと歩く。 |
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ヒューレンスタイン山(Höllensteinberg:645m)まで、あと歩いて10分の
道しるべを過ぎる。途端に登りが急になる。アイゼンがなければ、これは
かなり苦戦しそうな登りだ。ただ、道路の手入れはしっかりしている。雪上車
で、ならしたようだ。
どんどん進む。太陽光線もしっかりと照り付けている。これは登山日和だ。 それに、風がないせいか、手袋なしでも歩ける。 |
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ヒューレンスタイン山(Höllensteinberg:645m)に到着だ。空の青みがが増した。
小屋の横に、石造りの塔が立つ。リュックを降ろして、登ってみる。ほんの10?程度の
高さだ。
塔の上からは、残念ながら遠くが霞んでしまって、景色は今一つだ。ウィーン市街地 も見下ろすことができない。 |
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ここの登山客は、冬のせいか、ほとんどの人が弁当を持って上がってこない。
皆、山頂にレストランがあって、そこでビールやワインを飲みながら食事することを
当たり前のようにしているようだ。
私はと言えば、小屋前に置かれたベンチでツナ缶をつつきながらパンをかじる。 風もなく暖かい。づっと長居したい気持ちになる。 |
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登ってきた道を帰る。空を覆う雲はなくなった。
昼下がり、多くの登山客とすれ違う。ただ、しっかりした登山靴を履いている 人もおれば、革靴の人もいる。いろいろな人が、山登りを楽しむ。 老若男女、このバラエティーさは驚きだ。 |
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アイゼンを履いて長い距離を歩いた。暫くぶりのことだった。登山口に到着した
時に、しっかり鉄道駅行きのバスが停まっていた。それに乗る。乗客は一人、
寂しくバスは出発した。
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