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ムードリング(Mödling)の駅に着いた。出発が遅かったせいか、もう10時を回っている。
寒い冬の朝は、出だしが遅い。
風も冷たい。天気も曇り空だ。アパートの中で腐っていてもつまらない。雪道を歩くことを覚悟して来た。 ウィーンは内陸の街だ。冬は凍てつくように寒い。自転車ではとても出かける気にならない。 |
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国鉄のムードリング(Mödling)駅の西側に、カレンデールベルグという丘陵が
広がる。何でも標高は300m程度だそうだ。この丘陵は台地上になっていて、台地の
上には、公園が広がる。
丘陵と言っても、崖が見られるところがある。そこには松が生える。どこか、日本で見た ような景色だ。 幸い、雪は残るが、簡易アイゼンを使うほどではない。日当たりが良いせいだろう。また、風も強いから 降雪もすぐに溶けてしまうのだろう。 |
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この塔は、シュバルツェルターム(Schwarzer Turm)というらしい。
ムードリング(Mödling)の街から西方を眺めるとこの塔が見える。結構な、存在感だ。
この塔までは、簡単に登ってこれる。中に入れるのかなあと思って、よく眺めてみると なんと、玄関のところに乗用車が止まっている。なんと、個人が、この山奥の 廃城に住んでいるらしい。それも違法にではなく、どうどうと合法的に住んでいるように見える。 なんと贅沢なことか。 |
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丘陵の上は、比較的なだらかだ。松林が至る所にある。風景が良さそうな
ところにはベンチが設置されている。景勝地でのベンチの多さはオーストリア
独特だ。
こんな松林の下に置かれたベンチを見ると日本を思い出す。とても日本的だ。 風が無くて、春の日差しが燦々と照り付ければ、ここは最高の場所になるだろう。 しかし、今日は、風がとても強い。ゆっくりなどしていられない。 |
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ゆっくりと歩かないとスッテンコロリンとなってしまいそうな道だ。
沢山の人が歩くためか、道路はしっかりしている。
あるいてみて気づいたが、犬を連れた散歩客がとても多い。私のような 本格的な装備を背負ったハイカーは少ない。どことなく浮いて見える感じだ。 |
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カレンデールベルグ(Kalenderberg)丘陵の西端にリヒテンシュタイン城(Burg Liechtenstein)は立つ。
到着した時は、青空が広がっていた。ずいぶんと高い空だ。青い空をバックに
中世のお城がそびえる。
残念ながら、冬季休業中ということで城の中には入ることができない。 しかし、ずいぶんとアクロバティックな場所に建てられたお城だなあ。 メンテナンスが、さぞかし大変だろう。 |
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カレンデールベルグ(Kalenderberg)丘陵の更に西には、ブドウ畑が広がる。
そのブドウ畑の高い所に、ちょっとした建物が見えた。
結構、面白そうだったので近づいてみる。
なんと、案内板によれば人工の廃墟と書いてある。名前は、ローチコーゲル(Rauchkogel) と呼ぶそうだ。19世紀の初めに、リヒテンシュタイン城(Burg Liechtenstein)からの 眺めを考慮して、この高台に建てたとのことだ。 景色にアクセントをつけるために、こんなものを建てるとは、いやはやずいぶんと お城のオーナーは、お金持ちだったことが伺える。 |
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マリア・エンゼルスドルフ(Maria Enzersdorf)駅が、今日の歩きの終着点だ。
時間は、午後3時。幸い、ウィーン方面に向かうプラットフォームに置かれた
ベンチには、太陽光線が降り注いている。
そこに腰を下ろす。眠くなってしまうように時間がゆっくりと過ぎる。 しかし、綺麗に手入れされた駅だなあ、この駅は。 |
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