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ムーデリング駅に着いた。昨夜は、雨が降った。そういう日の翌日は、天気が良くなることが多い。
それを期待しての山登りだ。
実は、やっと、ウィーンの電車の乗り方がわかってきた。最近は、切符が自動販売機になり、英語やフランス語 での表示で買えることから、便利になったものだ。 |
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思うのだが、都心から離れると一軒屋の家屋が増える。そして、大概の家は
綺麗にペイントで壁が塗ってある。どことなくメルヘンチックな家が、田舎には多い。
この巨木は、威圧感がある。飾りが付けられているが、この界隈のシンボルになって いるのだろう。これはすごい。 |
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幸い風もない。天気は、回復傾向の感じだ。取りあえず、ムーデリンクの駅から
山の方に向かう。綺麗な松林が並ぶ。綺麗な風景だ。景色の下には、ウィーンの
街が広がる。
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松の枝の間から、廃城が見えた。少し、メインのルートから離れるが、行ってみることに
する。中にも入れそうな雰囲気だ。
実は、タイミングが悪かった。小さな男の子を連れたお婆さん達も丁度、廃城に着いたところだった。 この2歳~3歳くらいの子供が、怒鳴るような声で、連れのお婆さんに話しかける。 これが、うるさいのである。こちらは静かに、周りの雰囲気に浸りたいのであるが。 まあ、これもしょうがない。時の運だ。 |
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カイザーゲルンデル(Kaisergerndl)は自然公園。そしてウィーンの街に近い。
多くの人が訪れるし、それなりの施設もしっかりしている。
山の中を北から南に走るメインルート沿いには、ところどころに小屋があり、 休憩ができるようだ。小屋の前には、小屋の説明文が張り出されている。 それを見る限り、20世紀の初めから、道沿いの小屋が存在しているようだ。 当時から山歩きを楽しむ人がいたのだろう。余裕の国だ。 |
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標高653mのジュビルエイムス砦(Jibilaumaswarte)に着いた。
ここまでは、緩い坂が、延々と続いた。
歩く人も、若干、息切れ状態だ。
アニング小屋前を右に曲がって、500?程歩いた。
展望台は、なんと細い鉄骨で組み立てた19世紀末の建築物だ。 まあ、当時、大切な鉄骨をこんな山奥に作るとはすごい。 軍事用か、それともレジャー用なのだろうか。いずれにしても、 細い鉄骨は、心細い。 |
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展望台の上からは、遠く、ウィーンの街並みを見下ろすことができる。
そしてこの2か月間に、訪れた山々も見下ろすことができる。
ここは良い場所だ。
ここまで来ると、この展望台から見える山々に登りたくなる。 1000m以下で、アパートから見える西の山々は、これでほとんど登ったことになる。 「なぜ、山に登るのか?」の答えに。「そこに山があるからだ。」と人情は、良く言ったものだ。 まさに、目の前にそびえ立つ山には、どうしても登りたくなるのはだろう。 |
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アニンガーAnninger山の山頂に着いた。ウィルヘルムス砦(Wilhelmswarte)
が頂上にそびえる。幸い、砦の上に登ることができた。
砦の上からは、南にバーデン市も見下ろすことができる。
砦の上から眺める景色で、ちょっと不思議な物を見た。 どうだろう、この1週間前位に、ドイツからウィーンにかけて暴風が吹いた。 その名残りか、木々の頂点辺りの枝が折れて、新鮮な幹の折れ目が露出している。 察する限り、ずいぶん、強い風が吹いたことが想像される。 |
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地図に載っていない細い道だ。砦から東側に下っている。
登山客が、この道を登ってくるし、砦を観終わった人は、この道を下っていく人が多い。
ここを下れば、下の街に出られるようだ。
細い道だ。また、道も、まだまだ歩く人が少ないのかしっかりしていない。 整備もしていないのか、強風で折れた枝が登山道を塞いでいるところもある。 幸い、前に老夫婦の登山客がいる。この二人に着いて下った。 悪路だったが、しばらく下ると地図に載っている道に出た。 |
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グンパルダスキルヘンの村に降りた。周りはブドウ畑ばかりだ。
雲間から、夕日が漏れる。その光を浴びた教会が、とても綺麗だ。
ワインで村が潤っているのだろか。美しい家並みが、道路沿いに並ぶ。 住んでみたくなる村だ。ホテルが数軒あるようだ。観光に泊まる人も多いのかな。 |
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