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 中欧の冬はこういうものだろうか。連日、雨が続いている。どうもうんざりだ。
 せっかく、ここまで来ても自転車に乗れないフラストレーションは高まるばかりだ。
 部屋に閉じこもっていてもしょうがないので、小雨の街に出た。 ドナウ川の昔の名残り。川が氾濫し、幾度も流れを変えたとのこと。ここは人が手を加えたとは言え、 かってのドナウ川の名残を残す。 | 
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 どこの街でもそうだが、旧市街は観光向けだ。
 ところがビジネスとなると、とても不便なようだ。
 まずは景観の観点から、世界遺産の旧市街は、当然のことながら仕事に向かない。
 したがって、多くの新しいビル、特に高層ビルは郊外に建てられる。必然だろう。 古ドナウ湖の景色も、バックに高層ビルが入る。でも、街の中心街に 近くても、こんなに自然が残っているとは、羨ましい限りだ。 | 
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 湖畔の道沿いは、小雨が降るのに、ジョギングする人に頻繁に出くわす。
 体型としてスマートな人もいれば、かなりの太った人で、
「そんな体で走ったら心臓麻痺で倒れてしまうよ」と声をかけたくなるような
おばさんまで、いろいろな人に出くわす。
 ただ、人目を気にして、立小便ができないのが辛い。 | 
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 どうもこのあたりは家の区画が、細道で区切られているようだ。
自転車も通行止めのすごい細道だ。昔、田舎に行くとこんな秘密の道が、
あって、そこを通ると空間をワープしたような感じになった。
そのころのことを思い出した。
 
  空からは、細かい雨が落ちてくる。ジェケットが濡れる。手袋がないとやってられない ほど冷える。なんで、自分は、わざわざこんなことをしているのだろうと自問する。 | 
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 ここは夏には、ずいぶん多くの人が集まるのだろう。
 湖畔に安楽イスが置かれている。雨の中、当然、寝っ転がる人はいない。
 季節外れの、こんな場所も風情がある。
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 古ドナウ湖の南端まで来た。ここで、散歩道は180度向きを変えて北上する。
 寒い。雨降り。それにもめげず、カヌーを楽しむ親子かな。
 今回、湖上に浮いている船を見たのは、これが最初で最後だった。
  しかし元気だなあ。この親子は。 | 
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 この橋を渡ると島の中州にわたることができる。訪れた人が餌を与えるのだろうか、
すごいカモメの数だ。中州にわたってみない気もするが、今日はやめた。 
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 地図を見て、この中州に行ってみたいと思っていたが、なんと
厳重なフェンスに囲まれて一般人は立ち入れないようだ。
 一度、調べてみよう。夏の学生相手のコロニーのようなところなのだろうか。
 ウィーンの街の近くで、こんなものがあるとはすごいものだ。
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