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 ホテルはバル峠から5km程下ったところにある。スキーリゾート地で標高は1,800m程度だ。
昨日、途中でやめてしまった林道を登り、その先にあるパニロン山(標高2,785m)を制覇することにした。
 ホテルから30分程自転車を漕いでバル峠に到着した。自転車は、峠横のゴミ捨て場の標識に、しっかりと鍵をかけて縛っておく。 | 
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 雨が少ないせいか、それとも8月下旬という季節のせいか、下草がキツネ色に変わっている。
この雰囲気が、それなりに幻想感を出していて良い感じだ。
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 夏の終わりで、残雪はほとんど見えない。6月に見たアルプスの山々とは一変している。
午前9時過ぎ、まだ時間が早いのか、だれもいない。アルプスを独り占めだ。
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 この山は、黒色頁岩が粉々になってできている。したがって、特段の崖を造らない地形だ。
しかし、山道は頁岩が潰れ、滑りやすくなっている。注意だ。汗をかきながら登る。
 自分の脚力もたいしたものだとツクヅク思う。あっというまに頂上近くまで登りつめた。 | 
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午前10時半には頂上についてしまった。午前中の早い時間に登頂したためか、
風も無風状態だ。これは最高だ。
ちょっと時間的に速いが、持ってきたトマトを2つ食べる。これはうまい。最高だ。
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 ここ数日、高気圧がアルプス地方をすっぽりと覆っているという。ちょっと、視界が鈍いかも。
頂上付近を散策する。緩やかな丘が連なっている感じだ。とても3,000m近いアルプスにいる気がしない。
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 下り道、羊飼いが話す羊の一群に出くわした。びっくりしたが、白い犬が2匹いて、番犬の
ごとく、羊を見張っていた。狼対策かな。ちょっと離れたところに羊飼いが黒毛の犬と一緒に
休んでいた。犬も分業しているとは面白い。
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 標高2,200mのアルプス山中にある羊飼いの家だ。たんとも寂しい光景だ。
ただ、ここでのんびり生活できることへの羨ましさもある。 ところで、夏は良いけど、冬はどうしているのだろう。ここで生活しているのだろうか。 また犬を4〜5匹飼っているけど、餌はどうしているのだろう。いろいろと想像力を かきたてられる羊飼いの家だ。 | 
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 登山を終えてバル峠に降りてきた。昨日、入った茶屋に入る。
ビールを頼む。すると、峠のおやじ。70歳をゆうに越していると思われるオヤジが、
昨日、私がここに来てビールを飲んだことを覚えていた。 そして、今朝、登山前に自転車をゴミ捨て場に駐車させるところも見ていたとのことだった。 ずいぶん、記憶力の良いオヤジだ。 | 
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 ホテルに帰る時間としては早すぎる。と言うことで、ホテル前のスキー場の中をさまよった。
 そして、せっかくだからと、スキー場の最高地のクレボー峠(Col de Crevoux:2,530m)に 登ってみた。夏のスキー場は、とても寂しい。 | 
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 このスキー場は、夏の間は、下り専用のダートのダウン道路が準備されている。少し、走ってみた。
ただ、残念ながら前輪のブレーキが故障しているので、危なっかしく走っていられない。
 ゆっくりと自転車を曳いて降りた。
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