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電車はパリを午後10時過ぎに出発した。
寝台車は6人部屋で、私以外は女子大生の5人組だった。
今晩は、酷い夜になりそうだと予感した。
案の定、午後11時を過ぎても、ペチャクチャとお喋りを続ける。 電灯が消えても、ひそひそ話だ。最初、「うるさいぞ」とフランス語で 注意した。これは効果がなかった。しばらくして、日本で、 「うるさいぞ、お前ら、静かにしろ」と思い切りドスを聞かせて一喝した。 これは効果テキメン。すぐに静かになった。 |
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寝台電車は、目的のエンブラン駅(Embrun)に午前8時前に着いた。
駅前の喫茶店で軽い食事だ。この喫茶店、しっかいしたコーヒーカップを持っている。
まずは、ゆっくりと食事だ。
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自転車の前輪をハメいれる際に、ちょっと角度が悪かった。ブレーキシューを壊してしまった。
ほんのちょっとしたことだけど、これで今回の遠征では前ブレーキなしで
サイクリングすることになった。ちょっと悔やまれる事件だ。
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ギヨステル(Guillestre)の街の手前で露天の冷泉を見つけた。
多くの人が水着を着たまま、露天で水浴びを楽しんでいた。
なんでもローマ時代から使われていた冷泉で、怪我したときに効用があるそうだ。
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フランス全土が大型の高気圧に包まれているとのことだ。日が昇るにつれて、ドンドンと暑くなる。
目指すは標高2,000mを越える峠だ。ところが、この暑さには閉口だ。
水が流れる場所を見つける。その水でビールを冷やす。そして日陰で昼食だ。酔いがキュッと回る。 頭に水をぶっかけて、走りだす。 |
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標高1,500mを越す。日差しが強力で、とても暑い。悲しいかなサイクリングは、日向を走るスポーツだ。
帽子を水に濡らしながら走るも、この暑さは厳しい。
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峠まで、あと1kmとの表示。あとちょっとだ。足がガクガクになってくる。めげずに
漕ぐ。
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午後3時、標高2,111mの峠についに辿り着いた。周りはオートバイ乗りで溢れている。
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これがあるから峠に登る。まさにそんな雰囲気で、一杯のビールを注文する。
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高原はもう、完全に秋だ。夏草が枯れ、バッタがチュッチュと鳴く。しかし、この風景、この
世のものとは思えない光景だ。どこかで迷い、死後の世界に行きついてしまったのではなかろうか。
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午後5時を過ぎると、光線の加減で、周りの風景もちょっとちがうように見えてきた。
峠からさらに登っていく一本道。この道、どこまで続いているのだろう。
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