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パリを夜行列車で出発した。フランスの寝台車の性能は良い。これは、本当に助かる。中軌道のせいか
揺れが少ない。そして寝台は、結構、広い。寝台移動に体が慣れてきたせいか、ぐっすり眠られるようになった。
午前7時前に列車は駅に到着した。駅の売店でパンとコヒーを買って朝食を摂る。 売店のおばさんの元気さがなんとも言えない清々しさを感じる。 |
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国道85号は、別名、ナポレオン街道と呼ばれる。カンヌとグルノーブルをつなぐ
全長390kmの道だ。幹線道路だけあって、車どおりは多い。ガップ(Gap)から国道85号を北上し、5km程
走ったところで、国道を離れて右に折れる。県道944を進む。
そして辿り着いたのが、標高1,268mのマンス峠だ。時間はまだ、午前10時。ただし、腹が空いたので 道沿いに腰を降ろしてコーラと一緒にパンを食べる。目の前にナポレオン小屋がみえる。要は、ドライブインだ。 今日の稼ぎを期待しておばさんがビーチパラソルを開く準備に忙しい。その横で、5歳くらいの男の子が、自転車に乗って 大きな犬と遊んでいる。なんとも長閑な風景だ。 |
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ドライブインを過ぎて100m程進むと峠の標高表示を見つけた。とたんにあたりの
風景がガラっと変わる。しかし、天気が良いなあ。空は、そこまでも青い。
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実は、とてつもなく暑いのである。日本のように体にまとわりつく湿気はないが、
炎天下は、結構、辛い。おまけに紫外線が怖いので、長袖と長ズボンのスタイルだ。
道で行き交うサイクリストで、こんな恰好をしている人はいない。
通りがかりの小さな雑貨屋で、ビールと果物を買う。ビールが温まってしまわないうちに、 道沿いの日陰を見つけて、本日、2度目の昼食だ。 昼のビールはすごい。頭がクラクラっとなって、目に見えるものすべてが光だす。 |
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今日の午後は、ドリセール・メリットのスキー場の高台まで登る予定だった。標高は1,800mを越える。
ところが、そのスキー場に向かう途中で、なんとも美しい渓谷を見つける。
予定を変更して、この渓谷の中に入って行くことにする。周りは完全なピーカン状態だ。 |
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バカンスシーズンだ。どこに行っても、バカンス客に出会う。彼らは、車に寝泊まりし、
そこら中に車を停める。いい風景の写真を撮ろうとしても、その風景の中に、車が入ってしまう。
残念だが、しょうがない。
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渓谷の終点は、標高1,470mだ。レ・オーベール(les Auberts)と呼ばれる。そこまでは舗装道路が続いている。
そこからは、自転車も進入禁止となる。歩きだけだ。
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自転車を停める。そこからは登山だ。非舗装道路ながら、十分な道幅だ。
行き交う人々が、みんな挨拶していく。子供も多い。みんな半袖かタンクトップで、
日焼けが怖くないのだろうか。真っ赤な肩を日差しに当てながら歩く中年女性を見ると
、日本人女性との価値観の違いに驚く。
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1時間程歩いた。標高は1,600mだ。プレーユの滝(Cascade de Prelles)に到着。
午後3時半。太陽がじりじりと肌を焦がす。それにしても暑い
滝の水を飲む。ついでに、帽子をコップ代わりにして、氷河から溶け出してきた水を 自分の頭にぶっかける。これが気持ちがよいのである。頭が痛いように冷たさを感じる。 まわりの人を気にせずに、これを楽しむ。人がいなければ、裸になりたい気分だ。 |
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ホテルは、サント・ボネ(Saint-Bonnet en Champsur)の街の中にあった。ホテルのカウンターに行くと
「おお、待っといたよ」との一声。そして離れの部屋に連れて行ってくれた。
「食事は7時半からだ。レストランに来い。それじゃ、あとで」とのこと。最初、意味が分からなかった。よくよく聞いてみたら、 このホテルは、夕食が宿泊代に含まれているとのことだった。知りませんでした。 |
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