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今日は、ブルグ・サン・モールスの北東、フランスとイタリアとの国境となっている峠を攻める。
峠の名前は、プティ・サンベルマール峠(標高2,188m)だ。2日連続での2千メートル級の峠に
挑戦である。
ホテルの朝食をしっかり食べる。午前9時に出発。ホテルがは標高1,000mに位置する。
したがって、高度差で1,150mをやっつける。
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22×32のギアで、我慢比べだ。足に負担が極力かからないように、超ローギアのゆっくり
漕ぎで登っていく。時速にすれば5kmくらいだろうか。
2時間かけて標高1,500mを越す。天気がよくない。これより上は雲の中を走る運命になりそう。 風も少しでてきた。天気予報では午後になれば、天気は回復するとのことだ。我慢、我慢での 走り。 |
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標高1,850mに、ラジエール(La rosière)というスキーリゾート地がある。
そこを抜ける道路は北東に一直線にイタリア方面に向かう。道路傾斜も3%程になる。
走りやすくなる。
ちょうど、大木の植生限界を超える高度だ。ここからは、低層の草々が拡がる平原地となる。 |
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標高が2,000mを越える。全面に人工の建物が目に入る。あれが頂上だなと確信する。それにしても
一種異様な建物だ。4〜5階建で、どうも宗教的な施設らしい。雲が晴れない。もう正午を越えているのにだ。
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午後1時半に峠に到着。4時間30分の格闘を終える。
峠に到着した途端に、晴れ間が見え始めた。
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午後1時半。食べ物を制限していた。とにかく峠に行けば峠の茶屋があり、そこで
冷えたビールと何か食べ物が食べられると信じた。
峠の茶屋のレストランは誰もいなかった。恐る恐る「何か食べられないだろうか」と 店の女将らしい人に訪ねる。「もちろん。席に座ってください。」と親切な対応だった。 まずは冷えたビールとそしてハム入りオムレツを注文する。オムレツはうまい、そして なによりビールが最高だ。こんな高所で、ビールが飲めるなんて、こりゃ、最高だ。 |
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ほろ酔い加減で、店の外に出る。青空が見え始める。そして、遠くモンブランも見え始める。
夏の太陽光線と高所ゆえの紫外線の強さだろうか。辺り一面が高コントラスト状態だ。とても眩しい。
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酔いさましのために峠周辺を散策する。イタリア側の湖を見下ろす見晴台に到着する。
峠を征服した気持ちとそれで出会えた素晴らしい景色に感激だ。このまま死んでしまっても良いと
思う瞬間だ。
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イタリアとフランスの国境がどんなものか興味深々だった。その線を見つけた。
どこでもそうだが、舗装が国境のところでピタリと変わるのである。
手前がフランス、向こう側がイタリアだ。かっては戦争した間柄なのに、 今は、国境の柵を取り払って仲良くやっている。どことなく不思議な感覚だ。 |
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せっかく、この高さまで登ってきたことを思うと、そうは簡単に下界に降りたくなくなる。
草原に道跡があったので、少し、草原の中を走ってみることにする。風も気持ちが良い。
なんとも爽快なことだ。
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帰り道、ら・ロジエール(La rosière)で犬の銅像を見つける。その説明文を読む。
なんと峠の名前のサン・ベルマールは犬の品種の名前だった。
どうりでお土産屋さんに犬のぬいぐるみが多い理由がわかった。
なるほどねえ。
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体調は心配するほどでなかった。2日連続で、こんな苦しい峠に挑戦できる体力と脚力
は、まだまだ健全だった。
昼間の走りの興奮で、夜はワイン1本を独りで平らげてしまった。ちょっと飲み過ぎかも。 明日も天気は良さそうだ。 |
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