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電車はパリを22:24に出発した。翌日の午前7時45分に終着駅のブルグ・サン・モーリス駅に到着だ。
実は、体調が今一つだ。先週はグルノーブル遠征を計画していた。しかし、微熱が続いていたので、
旅行はキャンセルした。今回も迷った。夏の炎天下、熱でも出たらどうしようかと心配だ。
2等の寝台車は6人で満室だった。寝たような、眠られないような不思議な時間を寝台車 の中で過ごした。 |
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寝台特急が停まるくらいだから、もっと大きな駅を考えていた。ところが、ずいぶん殺風景な
駅にに驚く。ここはスキー客相手の冬が稼ぎ時らしい。
駅前のカフェに入る。愛想の良いウェイトレスのオネイサンに、コヒーとパンを頼む。ずいぶん 愛嬌のあるオネイサンだ。フランスでは珍しい。 |
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ブレーキが故障し、1か月も修理屋に入院したいた自転車だ。
日本なら2〜3日で修理できるだろうが、フランスではそうはうまくいかない。
ブレーキシュー、後輪のスプローケット、チェーン、ワイヤーなど総取り替えだ。たったの 1年ちょっとしか使わないのに、こんなにも消耗してしまうものなのだろうか。 |
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病み上がりで辛いかもしれない。ブルグ・サン・モーリスの街から北に延びる林道を登り始める。
総延長19km、標高差1,100mで、標高1968mのロズランド峠(Cormet de Roselend)に挑戦だ。
病み上がりを考えて、準備は万端だ。水は1.5リットル、ビールは500cc、サンドイッチは2つ、 予備食としてビスケットもある。これは結構、重いぞ。 |
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登り始めの標高800mから、標高1,300mまでは森の中の道をひたすら走る。
時折、緑の木々の間に、豪快なアルプスの崖が現れ始める。
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標高1,400mを越えると、登り坂の傾斜が緩くなる。そして、これぞとばかりのアルプスの風景
が眼前に広がる。夏の日差し、真っ盛りだ。この景色を前にして、来てよかったと実感した。
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山々に雪が残る。よくよく見てみると氷河になっている。道沿いで景色の
良いところは、道幅が広くなっており、氷河の説明文もある。
標高1,600mを越えるとアゴがあがり始める。病み上がり、荷物が多い、練習不足の 3大苦が肩にかかってくる。ランニングで坂道を登っていく若い御兄さんが挨拶していく。 なんと、ランナーに追い抜かれてしまう「おじさんサイクリスト」になってしまった。 |
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道端に、空の牛乳缶を発見。今の世の中になっても、こういう方法で牛乳を出荷していることに
驚きだ。
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残り1kmは、ほとんど手押し状態だった。久しぶりの2,000m級の峠に熱戦を演じた。
峠で写真を撮ろうとしていると、隣の土産物屋のおじさんが駆け寄ってきた。 何でも写真を撮ってやるよとのことだった。「お願いします」とカメラを渡す。するとオジサンの片腕は 拳がなかった。「大丈夫ですか」と聞く。「問題ないよ」との返事。オジサンは、拳の無い腕を 平らにしてそこにカメラを置き、右手でシャッターを押してくれた。親切おじさんだ。頭が下がる。 土産を少し買おうと思ったが、「鉱物屋」では、ちょっとなあと思う。 |
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このために持ってきたビールを飲み干す。温かくなっているが、それなりに美味しい。
そして駅前で買ったサンドイッチ。フランスのサンドイッチには驚く。
なんと言っても手抜きしていない。見えないところにもしっかり具が入っている。
鶏肉にトマトとやらいろいろと具だらけだ。
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このまま下界に降りてしまうのはもったいない。それに時間も十分にある。
標高2000mの山々の続いている登山道を散策してみることにした。夏の花々が一面に咲いている。
よくよく見てみると、もう枯れ始めている花々もある。夏もそろそろ終盤かな。
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体調をとにかく心配した。しかし、汗を流して良い方向に向かっているのを実感した。
何と言っても2,000m級の峠を登ったことで自信が付いた。
ホテルには午後6時過ぎに着いた。落ち着いたしっかりしたホテルだ。よかった。 |
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