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 パリのオーストリッツ駅には金曜の夜22時に着いた。ところが、駅の構内放送で乗車予定
の夜行電車がストで運行しないと放送していた。それはないだろうと思い、駅の
受付に行く。受付の若いお姉さんは、機械的に「運行はしません。」と答える。そして代替案として
土曜の朝8時42分発の電車で行けという。それらな午後4時に目的地のロデーズ市に着くと言う。
 じたばたしてもしょうがない。アパートに引き返すことにする。しかし、日が長いとはいえ、 移動のために、ほぼ一日が潰れてしまうのは痛い。 | 
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 アパートには、午後11時半頃に帰ってきた。自転車という重い荷物を持って、何のために駅まで行ったのだろう
と自問する。 薄らと群青色の空が残る。綺麗だ。これには感動だ。 | 
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 翌朝、再度、オーストリッツ駅にやってきた。駅は、昨夜のことが何もなかったように普通の状態だった。
 ここで一つヘマをやる。出発の電車は全席指定だった。 したがって、事前に受付に行って座席指定を受けるべきだった。それをやらなかった。 したがって、乗った電車の中では、予約者が来ると席を譲らなければならないハメになる。 | 
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 8時間の列車の旅を終えてロデーズ市に着いた。
ロデーズ市は、フランスの中央山塊に位置する。そして緯度的にはかなり南だ。
南仏は、この季節は天気が良い。午後4時ながら、強烈な太陽光線が燦々と降り注ぐ。
街の薬局の温度計表示坂の気温は摂氏30度だ。暑い。
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 この時間、中途半端だ。この季節、暗くなるのは午後9時くらいだ。
それまでやろうと思えば、サイクリングを楽しむことができる。 まずは、市内をブラブラすることにする。旧市街は丘の頂上にある。 折り畳み自転車で登り切るのは、結構、疲れる。それに、折からの暑さが体に堪える。 | 
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 ロデーズ市の旧市街の中心、サンタマン教会の中に入る。外の暑さと喧騒が嘘のように
、教会の中は静まりかえっている。心が落ち着く。椅子に腰かけ、雰囲気を楽しむ。
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 今晩は午後8時過ぎから欧州カップサッカーのフランス・スペイン戦がある。
ワイン、おつまみを買い入れ、早々にホテルに帰る。 しかし、この市内の美しさはどうだろう。ゴミ一つ落ちていない。誰が掃除しているのだろう。 | 
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