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ピレネー山脈の温泉町。アックス・レ・タルム(Ax-les-Thermes)までやってきました。
パリから寝台電車でツルーズまで。そこから各駅電車で2時間。ここはアンドラ公国への
入口の街であり、温泉療養所の街でもある。天気は、快晴。
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アックス・レ・タルム(Ax-les-Thermes)は標高が700mちょっと。
ここでオスピタレ・アンドル(l'Hospitalet-pès-l'Andorre)駅までの
切符を買う。この行先の駅名は微妙で、オスピタレ・アンドルかアンドレ・オスピタレかよくわからない。
切符売り場で「オスピタレ・アンドルまで切符1枚」と言ったら、「アンドレ・オスピタレ駅だよね。」
との返答が返ってきた。地図上の名前と時刻表の名前が違うとはフランスらしい。
電車で30分。オスピタレー・アンドル(l'Hospitalet-pès-l'Andorre)駅 に到着だ。ここから、一気に国境を越えて、今日の目的地である標高2409mのアンバリラ峠を目指す。 |
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ローギアで登り坂との我慢比べ。走っている道は、フランスからアンドラ公国へつながる唯一の舗装道路だ。
そのためか交通量が多い。結構、気を使う。午後になり、黒い雲が空を覆うようになってきた。悪い予感だ。
しかし、このピレネーの山々の美しさは、いったいなんろう。
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標高1800mを越えると植生限界より上になる。背の高い木々は見えなくなる。
ときおり、雨粒が落ちてくる。また遠くで雷もなっている。この高山での雷は、ちょっと怖い。
フランスとアンドラ公国の国境に近づく。なんと、山の中に近代的な建物が姿を現した。税関である。 と言っても、税関の係員は暇そうに座っているだけだった。自転車は、関係なし。前にサイクリストがいたので その人たちに付いていったら、それで何もなしだった。本格的な国境越えだ。 |
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パドカーサ(Pas de casa)は、スキーで有名なリゾート地だ。と言いうよりもフランスから税金が皆無に等しいこの
地を目指して買い出しの街でもある。土曜日のせいか買い出し自家用車で駐車場は満杯である。
大きな段ボール箱を山盛りにして歩く人々を見かける。なんと、自転車で登ってくるときに追い越された
ほとんどの車は、フランスからの買い出し車だったことを実感した。
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パドカーサ(Pas de casa)から峠までは、標高差で約300mだ。
峠は近い。道脇に雪が残る曲がりくねった坂を登っていく。結構、苦しい。
牛かサイかわからない道路標識がある。思わず、笑ってしまう。その控え目なところに。
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なんとか、ほとんど押し歩きをせずに着いた。午後2時半に標高2409mのアンバリラ峠(Port d'Envalira)
に到着した。標高1429mのアンドレ・オスピタレ駅を出発したのが午前11時半だったので都合3時間の
格闘戦だった。2400m級の峠は始めてのことだ。
峠にガソリンスタンドがあるのは興ざめだった。遠く雷雲が近づいている。風が強い。 優雅な気持ちに浸っている雰囲気ではなかった。 |
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峠に、一軒のレストランがあった。早速、中に入る。汗を拭きながら。
店のオヤジにフランス語で、「まずはビールだ。一杯頼む」と言う。
オヤジはすぐに持ってきてくれた。もちろん、一気飲み干す。
このために3時間の我慢比べをしたのだ。
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峠を越えると雲間から陽が射すようになった。ダウンヒルの最中に見事な景色に出会う。
思わず、絶句だ。
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午後4時を過ぎると雨脚が強くなった。そんなに長くは続かないだろうと家の軒で雨宿りだ。
ところが1時間経っても、雨は止まない。
雨の止むのを待ちつつ雨宿りしていると、ほんとうかどうかわからないがアンドラ政府の人と名乗る人が、観光アンケート に協力してくれないかと私に英語で話しかけてきた。また変な勧誘かと思ったが、思いっきり暇だったので、 「いいよ」と答えた。ところが、いろいろと聞いてみるとアンケート対象者が欧州外に住んでいる人だった。私は対象外だった。 「悪かった。時間をかけてしまって」と言って、その男は雨の中を歩いていった。どうも真面目な人らしい。 |
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午後6時近くになって、雨降りも一段落した。私の自転車は泥除けが
付いていない。したがって雨降り後の走りは注意しないと泥をはね上げて悲惨な結果になってしまう。
午後7時前にホテルに着いた。カウンターのオバサンは「パスポートを見せて」と言う。
なんとこの国でホテルに宿泊するにはパスポートが必要なことを知った。日本のパスポートを 見せると「初めて日本のパスポートを見た。」と言った。まあピレネー山脈中の小国で、しかも こんな地方都市の安ホテルに泊まる日本人は限られているのだろう。 安ホテルと言っても、一泊41ユーロで、バス付きの清潔なホテルだった。なんと言っても 宿泊にかかる消費税が2%とメチャクチャ安い。ちなみにフランスは19.6%+αだ。 |
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