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これは個人的な印象だ。どうもシャンベリー(Chembéry)辺りで一番美しい山は、
グラニエ山だ。半分が崖でできた、その山容がすばらしい。といことで、そのグラニエ山麓
にあるグラニエ峠まで走ることにする。
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走りながら考えた。今日のグラニエ峠登りは、結構、楽ちんかもしれないと。
全長が14kmで、峠と麓との標高差は678mだ。つまり平均斜度は5%程度ではないかということだ。
ローギアでゆっくり、時間をかけて進めば困難な峠ではない。 |
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天気もまあまあだ。一昨日に登った猫山、そして美しいブージェー湖を見下ろすことができる。
ほんとに天気に恵まれて良かったと思った。
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ローギアのスピードのノロさに耐えに耐え、何十人ものサイクリストに
追い越されつつも、正午前には峠に着いた。意外に楽な峠だった。
峠には、予想していた通り「峠の茶屋」があった。もちろん、冷えたビールを一杯だ。 後半、かなり水呑みを控えていた。喉をビールが通っていく瞬間、ほんと、このまま バタンキューと倒れて死んでも良いと感じた。この一杯のために3時間我慢していたのだから。 |
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今日は、ガス欠にならないように、多くの食事を持って登ってきた。ドンドン食べた。とにかく美味しいのである。
自転車の後輪がテーブル代わりである。遠くの絶景を眺めながら、このままずっとここにいたい、そんな気持ちだ。
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昼食を摂ったあと、峠を越えた。その途端に天気が急変し、雨が降り始めた。
近くの木材工場の屋根の下で雨宿りだ。
ところが、疲れた体にビール、そして満腹になったせいか、雨宿りしながらウトウトと眠りに落ちてしまった。 現実か夢のなかなのかわからない不思議な時間をこの木材工場の軒先で過ごした。 |
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しばらくすると雲間から陽が射すようになった。周辺の新緑がむせ返るように光り出した。
なんか夢でも見ているような錯覚だ。
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午後3時、再びガルニエ峠に逆戻りしてきた。そして登ってきた道を下がるだけでは能がないと思い、
峠からは別の道で下った。途中、ガルニエ山の山肌がこれでもかと迫る迫力ある場所を通る。
これは凄い。
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遠方から眺めるガルニエ山も良い。特にブドウ畑とのハーモニが合う。
どうも今回の遠征でガルニエ山のファンになってしまった感がある。
このガルニエ山は西暦1248年に、大きな崩れが発生して何人もの人が亡くなったという。 今から800年前の出来事なのに、外見上、その名残りがあまり見えないような気がする。 |
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帰りの夜行列車の発車時刻は午後10時50分だ。午後6時半にはシャンベリー駅に着いてしまった。
とにかく疲れたのである。一刻も早く横になりたい気分だった。
時間つぶしに駅前のトルコ料理屋に入った。元気付けに、ステーキを注文する。おまけに赤ワインも2 杯頼んだ。 |
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シャンブリ―遠征もこれで終わりだ。午後8時に自転車をたたんだ。
やることがない。と言うか気力が切れた。ボケーと待合室に座って時間を過ごした。
外は、ゆっくりと暗くなっていく。
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