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夜行列車はパリを午後9時52分に出発した。金曜日の夜の列車はいつも満員だ。
同室になった若者一人と話をした。スペインのバロセロナまで行くという。飛行機でなく
列車を使うのは安いからとのことだ。
列車は、15分遅れでナルボンヌ駅に到着した。まだ夜は明けたばかりだ。 |
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外はまだ完全に明るくなっていない。自転車を組み立てる前に、駅舎の中の喫茶店で
朝食定食を食べる。オレンジジュース、ダブルのコヒーとクロワッサン1つで5.8?(約600円)とは高い。
おまけに、地図を観ながらコヒーを飲んだことからコヒーをこぼしてしまう。何か、物足りない朝食だ。
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朝が明けきるまで、自転車を曳いてナルボンヌの街を歩きまわる。
街中心の教会の前でパン屋が店を開いていた。そこで朝食セットを頼む。今度は4ユーロ弱で肉入りのパンとコーラだ。
肉に塩味が少し利いていて美味しい。
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まずはナルボンヌの南に拡がる地中海ナルボンヌ地域自然公園だ。岩肌に背の高くない
植生が繁茂する南仏独特の風景の中を走る。
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次に地域国定公園の中にあるフォンフロアのサンメリー修道院を訪れる。この修道院は個人では入ることが
できないので45分ことにガイドに連れられての見物となる。
方言の強いフランス語を話す40歳代くらいの女ガイドは一所懸命説明をする。パリではありえない親切さだ。 ガイド曰く、この修道院のオーナは、画家ゴーギャンの作品を世界で一番多く所有している収集家だと自慢していた。 |
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ガイドツアー終了後、天気が良かったので徒歩で修道院の裏に聳える標高200メートル程度の
山に徒歩で登ってみた。見下ろす修道院も味がある。
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山の頂上から周辺にサイクリングに相応しそうなダート道が見える。周囲の緑の山々の中に溶け込んで
それはサイクリング魂をかき立てる風景だ。
山から駆け下りて、自転車でその山々を走り始める。この山々は地図上 では、「フォンフロア山塊」と書かれていた。絶好のサイクリング道だ。この道を走り始めると、 もう今回、来てみてよかったと感じる、 |
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山塊を抜けて、海の近くのペリアック(Peyriac-de-Mer)の村を訪ねた。土曜日の午後、
村に一軒のレストランがあり、そこに入る。注文したのは一杯のビールだ。
汗をかいたあとのビールは最高だ。店の中にはテレビが置いてあり、2人の客がラグビーの放送を
眺めていた。のどかな昼下がりだ。
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実は、塩田が見たかった。それでここ南仏までやってきた。ペリアック(Peyriac-de-Mer)の村から
ナルボンヌの街まで走る際に湖沿いを走った。どこかに塩の噴き出しがないか目を皿にして探す。
すると、乾いた湖の石に塩の結晶がついているのが見えた。これこそ、まさに天日が造る塩の噴き出しだった。 それにしてもこれは凄い。塩の結晶を少し割って、舌の上に乗せてみた。これはまさに塩味だ。 |
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ナルボンヌに向かう道沿いにあるバーグ(Bages)の村に立ち寄った。
午後3時。またまた喉が渇く。お店でアイスクリームを買う。コチコチに凍っていることを
期待したが、実際は、今にも溶けそうな柔らかいアイスだった。ちょっとショック。
食べ終えて、村の中をブラブラと散歩を始めた。自動車も通れない細い道の両脇に バラが植えられており、それがちょうど見頃だった。きれいな村だ。 |
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ナルボンヌからベジーエル(Béziers)へ移動する。 朝の8時から走っているせいか、午後も後半になりバテ始めた。たったの20km
の距離だが、電車での移動となった。分解せずに、そのまま電車に自転車を載せられる気軽さ。
フランスは自転車に対して大らかな国だ。
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午後6時、ベジーエル(Béziers)の教会に辿り着く。午後7時まで教会の内部が一般公開されていると
いう。中に入ってみる。人っ子一人いない。
壁に貼られた数百年前の品々。ラテン語が主体で何が書かれているかわからないが、文化の重さを感じる。 西日がとてもまぶしい午後だ。 |
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