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昨日の疲れが抜けていない。結構、足は人並みに鍛えてあると思っている。
だが、昨日のミストラスを向かい風に6時間の格闘は、例外だった。
足の太ももに違和感があり、腰もなぜか痛い。したがって、今日の遠出は控えることにした。 まずは、ホテル近くのアリスカン(Alyscamps)だ。要は、昔の墓地だ。 開門は9時からと言う。20分程、外で待つ。開聞とともに中に入る。 受付のお姉さんが、「今日の一番客だね」とちょっとした雑談だ。 |
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19世紀の後半にゴッホがアルルを訪れ、多くの絵を描いている。
この墓地も描かれている。
ポプラ並木に沿って、石造りの棺桶が、ずっと並んでいる。その数は、優に200 を超えるのではないか。 終点の礼拝所の前にはたくさんの棺桶が並ぶ、見事なものである。 礼拝所の中には、何もない。ただ、数個の棺桶がここにも並ぶ。ただ、ステンドグラスを 通して朝日が礼拝所の中に入り込んでいるが、これが神秘的で良い。どこか「グー、グー」という音がする。 何かと思ったら鳩が天井あたりに巣を作っていた。 こうして棺桶が並んだ並木道を歩くと、なぜか死の恐怖が薄れる気配だ。この棺桶の 一つ一つに人生を終えた亡骸が入っていたかと思うと、どこか不思議な感覚が芽生える。 |
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次は、ゴッホが描いた橋だ。アルルの中心からは自転車で15分位で着いた。
運河沿いの道を自転車で走る。タイヤに白い石灰の粉が付く。これが取れない。
運河橋の辺りは、観光バスが停まり人でいっぱいかと思ったが、朝、早いせいか誰もいない。 ゆっくりと見物である。 運河橋の仕組みをじっくりと観る。ゴッホの絵では、馬車が、ちょうど橋の上を通っている。 なるほどと思う。 ただ、観光ガイドブックによれば、この運河橋は、絵が描かれた場所から移設されているとのことだ。 これは少し残念である。 |
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自転車を観光案内所の前にある自転車駐輪所に停める。しばらく手ぶらで旧市街
の中を散歩することにした。まずは5?払ってローマ時代の劇場だ。かなり修復がなされており、
今でも、使っているらしい。
青い空をバックに、夕闇の中、ライトアップしたらどんな感じになるのだろうか。 |
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ローマ帝国のかっての実力には、びっくりだ。帝国各地に、この種の競技場を
作って、スポーツなどを楽しんだという。当然、人が集まれば、水が必要になり、
その水は、遠くの山々から水道橋を使って、街まで引いたという。この円形競技場
今でも、闘牛用に使っているようで、2万人が収容できるという。恐れいった。
面白いことに展示されていたパネルの説明によると、17世紀頃のこの円形競技場は、 住居として使われていたという。外の楕円の輪のみならず、真ん中の競技場の部分にも 所狭しと家が建っていたという。まあ、よくぞここまで復元したものだと思う。 |
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この地域古典博物館は、旧市街から少し離れたところにある。
展示は、そのほとんどがローマ時代をテーマにしたものである。中には、小学生から 中学生、そして大人のグループが説明者の話にしっかり耳を傾けている。 ローマ時代のアルルの町の状況を時代ごとにパネルで説明しており、絵やミニチュア模型を 多用し、これは良いアイデアだ。面白い。 また、ローマ時代の健康や医学、日常生活にも焦点を当てており、時間の過ぎるのを忘れる感じだ。 ここの博物館はおすすめだ。 |
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古典博物館を後にして、ゆっくりと、ローヌ川沿いを歩く。南仏独特の太陽光線
が降りそそぐ。
2000年前のローマ時代から21世紀の現代にタイムスリップした感じだ。 このまま、昼寝をしたいところだが、午後5時の列車でパリに帰る。 なぜか、また来たい街だ、この街は。 |
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