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パリから南に800km、南仏アルルの町までやってきました。
南仏独特の青い空、強い風、同じ国内なのに、どうしてこうまでも天気が違うのかと不思議。
そういえば、テレビで干ばつの報道をしていた。ここ、アルルの町は、今まさに雨不足で困っているとのことである。
駅まででサンドイッチを確保して、一路、東北のフォントヴィエイユ(Fontvieille)に向って 走りだす。 走り出した途端、アルルの町はずれで、火事の現場に出くわす。どうも屋上から出火しているらしい。 通りすがりの人々が心配そうに見つめる。まだ消防車は来ていない。強い風に煽られて、かなり延焼しそうな雰囲気だ。 |
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時は冬の終わだ。一年で一番、ミストラルが強い時期だ。乾燥した北風で、猛烈に吹き荒れる。
道路を走ると横風をもろに受ける。そのたびに自転車が風に煽られる。これは危ないと危険を察知して、 たんぼ道の田舎道に入る。 竹の幹がぶつかり合う音がする。これが、ある意味、風流でよい。 大木の枝を通り過ぎていく風が起こす音、これがすごい。ゴーと、ちょうど地下鉄の 駅の中を電車が走っているときに聞こえるあの音である。その音が空から降ってくる。 |
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モンマジョール(MontMajour)の旧修道院は、朽ち果てる寸前である。
その塔と礼拝堂は、修復してあるらしくしっかりしている。ところが
修道院の宿舎跡は、建物が半分崩れ哀れな姿をさらしている。これはこれで、
遠くからみると、なんだいったいあれはと思う代物である。
11世紀からあるというこの修道院の目玉は、石灰岩をくり貫いた棺桶である。 パネルの説明によれば、骨のかけらも何も残っていないとのことであるが、唯一、 棺桶に使われた穴がなまなましく残っている。 これって、生前に自分で掘るのだろうか。 らせん階段を登ると塔の頂上に到着する。そこから素晴らしい見晴だ。 植物がわずかにくっ付いた岩山、碁盤上に植えられたオリーブの木、遠くアルルの街も見える。 |
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後で知ったことだが、アルルの街に住む人たちを支えるために、北の山々からアルルの街まで、
水路を作って水を引っ張ってきていたという。
いわゆるローマ時代の水道橋だ。 その水道橋跡が、フォンヴィエイユ(Fontvieille)の街の南3kmにあるという。行ってみることにする。 最初どこにあるのか分からなかった。よくよく探してみると、自動車が停まっているところがあった。 近くに、朽ち果てた石積みの小型水道橋跡らしきものが見えた。観光客が、見終えて帰ってくる方向に向かって、 歩いてみる。すると、岩場を削ったところで、視界がパッと晴れた。 ここに、かって2000年前に、大型の水道橋があったという。今は、何も残っていない。 頭の中で想像するだけであるが、さぞかし、すごい景色だっただろう。 |
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