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3日前に来たばかりなのに、もう帰りである。走り残した場所がたくさんある。
冬至近くのせいか、山岳地帯に入っていけなかったことが残念である。 今回は、駅前で自転車を分解し輪行状態で電車に乗り込むことにした。たったそれだけで20ユーロ(約2千円) の儲けとなる。それは大きい。 列車には満員とは言わないまでも多くの人が乗っていた。クリスマス休暇で、帰省したり旅行したりする人が多いのであろうか。 |
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正午にバスチャ(Bastia)の街に汽車は到着した。
バスチャ(Bastia)の西にちょっとした山がある。そこからは絶好の景色が楽しめる。旧市街から遠くバスチャの空港も眺められる。
港には、今晩マルセイユに向かう乗船予定のパスカルパオリ号も停泊しているのが見える。ちょっと不釣合いの大きさである。 この見晴らし台(ピンツツ山:標高328m)に到着するまでは結構な登り坂だった。無風で気温がどんどん上がっているのが体感できた。 |
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見晴らし台(ピンツツ山:標高328m)からは、快晴で透き通った空気のせいか、リグリア海を越えて、遠くイタリアの大地まで眺めることが可能だ。
地元の人も、この見晴らし台を多く訪れる。散歩を楽しむ人と自転車で通り過ぎる際に「こんにちは」と皆が声をかけてくれる。
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見晴らし台を過ぎると今度は北方向を眺める道に変わる。残念ながら山陰に入ることから、午後3時を過ぎると太陽が傾き日陰を走ることになる。
今回の旅では冬用の手袋は持参しなかった。これは間違いだった。日陰のダウンヒルの風は冷たい。何回も途中で止まり、手をこすって寒さをしのぐことになる。 途中、通りすぎる村々には、とても魅力的な教会やシャペルが並ぶ。太陽がもっと高ければ、すごい写真が撮れると悔やむ。 結果論だが、コースを逆に走ればよかったと走り終えて思った。 |
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フェリー乗り場には午後5時に着いた。マルセイユからバスチャに渡る際に、フェリー中の売店の、その貧弱さに驚いた。品物の数は少ないし値段も高い。
それで今回は、バスチャの街でビール、つまみ、サンドイッチとリュックにつめての乗船である。 帰路のフェリーに乗る自転車は、私の1台だけだった。乗船の係員は、コンピュータで打ち出した1枚のシールを私の自転車に貼り付けて、それで乗船手続きが終わり。 なんと身分証明書の確認もない手抜きである。 船は、定刻どおり午後6時半に出発した。船は風のない穏やかな海を走る。まったく揺れない。 出航し2時間ほど、客室でビールを飲んでいた。その後、ほろ酔い気分でデッキにあがった。外の海を眺める。灯台の灯りが一つ見える。 GPSで位置を確認する。船は、ちょうどコルシカ岬を廻っているところだった。 左手に見えていた灯台の灯が、しだいに左手後ろに流れる。灯台の灯りの点滅が、すこしずつ弱まる。 これで4回目のコルシカの走りは終わりである。 |
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