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電車は、午後2時にブレスト市(Brest)に着いた。
パリを朝の9時に出発した。都合、5時間の旅だった。長かった。
道端に水たまりが残る。天気は今一つだ。 今週から冬時間だ。「秋の日はつるべ落とし」を実感する。午後5時をまわると、もう暗くなる。 天気が悪く、憂鬱な季節の始まりである。 街の一等地に海洋博物館がある。寄っていきたい気持ちもするが、少し、自転車で走りたい気持ちもある。 結局、博物館はやめた。 |
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ブレストは今も昔も軍港だ。街の西部には、軍事施設が立ち並ぶ。
戦争時の名残だろうか、とてつもなく頑丈そうな建物が見える。これ、壊すのにも 多額なお金がかかりそうである。恐らく、ドイツ軍が作ったのであろうが、それにしても しっかり作ってある。100年や200年は持ちそうだ。 この軍事施設を横目で見ながら、海岸線を西に走る。すると、見るからに屈強そうな3 人の若者がジョギングで走っているのが見えた。肩の筋肉、足の太さ、これはすごい。 すれ違いがてら、この3人と「こんにちは」と挨拶する。返事をしてくれないかなあと思ったが が、元気よく挨拶し返してくれた。心技体、健全なる精神は健全なる肉体に宿る。ガバッテくれ。 |
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ポルチック灯台は、ブレスト市の西にある。今は、灯台ではなくて、
軍のレーダー基地になっている。昔使っていた灯台の塔が今でも残っている。
フランス人は、労力を使って今あるものを壊さない。時間が経てば、自然に朽ちるのを待つ。 国民性である。この灯台も自然に倒れるまでそのままにしておく。海岸の至る所に、 頑丈なセメントでできた戦争中の施設が今でも多数並んでいる。決して、壊さない。 その軍事施設が立ち並ぶ海岸線は、今はハイキング道である。あまりに細すぎて、自転車の進入は 禁止である。今日は金曜日、ハイカーの姿もまばらである。 それならばと進入禁止の道に入る。案の上、がけっぷち、戦争中のトロッコ道、階段だらけのハイキング道で あったが、結構、スリルがある。面白い。 そして、ヨットが並ぶ、漁港に着いた。 |
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サンタンヌの村から、北に延びる小さな沢を北上する。
昨夜の雨で、道は濡れた落ち葉で埋まっている。この落ち葉の量に驚く。
すると、こんな人っ子一人いない登山道に、前から老人が一人歩いてきた。どうも散歩しているらしい。 懸命にペダルをこぐ私に、この老人は、「一人で、走っているのか。大変だ。」と声かけてくれた。 さすがに、落ち葉と坂の急傾斜のために、最後は歩いてこの坂を登った。疲れた。 |
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私は夜の街が嫌いだ。夜は、ほとんど出歩かない。ところが、今日は、電車の旅が長かった。
いつもは昼間の走りの疲れが出て、すぐに寝てしまうが、今日は、夜の街に繰り出した。
街の中心に映画館があった。ここで、「Tintinの冒険」というスピルバーグの映画を やっていた。暇つぶしに中に入る。内容に若干、失望だ。 |
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