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ファーストホテル(Fasthotel)は格安ホテルだ。いわゆるモーテルで郊外にある。一泊31ユーロ(約3300円)で泊まれる。何といってもモーテルあるがゆえに自転車を部屋の中まで持ち込める安心感が良い。
さすがに、安普請のホテルだけあって、誰かが建物の中を動くとキシミ音が響く。またトイレを使うと、その音も響く。まあ、寝るだけホテルなので、そこは我慢だ。 ただ、今回、部屋の中に蚊がいるのには参った。フランスはなぜか、この季節になっても吸血蚊が生きている。真っ暗闇の中で寝ていると、例の羽音が聞こえるのである。 気にすればドンドンと気になるので、最後には夜中に起きだして、蚊の退治を行った。何とか、拍手戦法で蚊をつぶすことに成功した。 今日も快晴である。ロアール川遠征の最終日は、ツール(Tours)市の北に向かう。 |
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ロアール川の右岸は、崖が多い。その崖と川の間の平地に建物が立つ。
川岸に遊歩道兼のサイクリング道路が川上に延びる。
この地域、うらやましいことに、至る所にサイクリング道路がある。今朝も、そのサイクリング道路を ゆっくり走って秋を楽しむ。 快晴の日曜日、ジョギングを楽しむ人が多い。注意して走らないとブツカッテしまうのではないかと思うjほどである。 しかし、秋を感じる、今日この頃である。 |
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ロッシュコルボン(Rochecorbon)のブドウ畑を自転車で走った。すると「〜反対」のポスターを度々見かける。あまりにその数が多いので、不思議に思う。
すると、道の角にテーブルを広げ、行きかう人々を捕まえては、何か説明するグループに出会う。 案の定、私もこのグループに停められた。一人の40歳代程度のオバサンが寄ってきて、「ちょっと聞いてくれないか」と話しかけてきた。「いいですよ。ここで何をやっているのですか?」と聞き返す。 そのオバサンの言い分はこうだ。 「ベランブラ(Belanbra)というレジャー開発会社がここに保養所を建設する。2ヘクタールの土地に最大で700人を収容することができる。この村の住人の数は、たったの300人である。新たに建つ建物は近代的な建物で、このブドウ畑に囲まれた小さな村には不釣り合いだ。ブドウ畑は車であふれ、騒々しい村になる。」 私はただの旅人だが、オバサンの言い分には納得するところもある。 「がんばってね。」の一言を残して、立ち去った。 |
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ブドウ畑は日陰が少ない。たまたま、ブドウ畑に囲まれたところに墓地があり、その墓地の横に1本の木が立っていた。気持ち良い日陰が芝生の上にあった。そこで昼食だ。
そこは少し、高台になっていた。遠く、紅葉が始まった木々を見下ろせる絶好の場所だった。昨日、スーパーで買ったクッキー、ニシンの缶詰、リンゴ、トマトを食べる。 すると、墓地からおじいさんとその娘らしい2人連が出てきた。この畑の中で、車を使わずに歩きで来たようだ。これは珍しい。 その二人に、「こんにちは、今日は、すごい良い天気ですね。」と声かけた。すると、「ほんとに、良い天気だ。この場所からの眺めは最高だよ。せっかくの快晴だから、楽しまなくっちゃね。」と話された。 こういう心穏やかな人達に出会うとなぜか心が和らぐ。 |
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ジャランジュ城(Château de Jallnges)は、ブドウ畑の真ん中に聳え立つ。恐らくワインで建ったお城だろう。案内書では、この城は庭がきれいだと言う。興味深々で訪れた。
ところが、夏の営業は10月15日までで、来年の春までは閉館だという。一日遅れで滑り込みアウトである。 ついていない。 |
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もう収穫は終わっている。あと1か月も経てば、ロワール・ヌーボが出荷されるだろう。収穫を終えたブドウ畑は、あとは落葉を待つだけである。
黄色に色をかえつつあるブドウの木々、やがて ボーブレイ(Vouvray)の銘柄を付けたワインとなって市場に出回る。ずっとずっとこの繰り返してで一年が過ぎて行く。 刹那さを感じる昼下がり。 |
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