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今日もパッとしない天気だ。空を覆う雲が厚い。天気が良ければ、昨日に続いてケルンゴルム山(Cairn gorm)の周りをウロウロするつもりだった。しかし、天気が悪く、急遽、国立公園の東側から、グランピアン山脈(Granmpian mountains)の山々を眺めることにした。
と、そこまでは良かったが、いざ民宿を出発し、グランタウン(Grantown)の街をぬけたところで道に迷った。 しかし、見事な景色である。国立公園の外だから、立ち入りもそんなに厳しくないようで、ヒースの平原の中に平気で入っていける。これは良い。 せっかく、自転車を飛行機に乗せて持ってきたので、ここで走ることにした。 風が強く、寒いが、スコットランドの走りを満喫する。 |
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高台を越えると、ロッキンドルブ湖(lochindorb)が目に入ってきた。結構、広い湖である。
湖の真ん中に、今は見捨てられた古城跡が見える。どうやって建てたか、どうやって生活したか、興味深々である。 湖のほとりで、数人がマス釣りを楽しんでいた。時折、観光客らしい車が通るだけで、静けさが滞っている印象を受ける。 湖の南側に鬱蒼とした森が広がり、その森は私有地になっていた。そこの岸部にお城が建っている。夜は、さぞかし、さみしいところになるだろう。 人間の性か、歳をとると、人間嫌いになる。私もその気配がある。そんな人が住んでいるのだろう。 |
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昼を過ぎると天気が回復し、時折、雲間から日が射すようになった。
せっかくの天気なので、車から自転車を取り出し、ファインドホルン川(findhorn)に沿って、少し、ポタリングしてみることにした。 ファインドホルン川(findhorn)は、モナドリアス山脈のヒースの平原が源だ。そこからマーチン(Tomatin)の村を通り、ファール(Farres)の街で北海に注ぐ。結構、雄大な川だ。そこを自転車で走る。 アップダウンがきつく、汗ばむ。ずーと着ていたセータを脱ぐ。道沿いに、地味ながらいろいろな野草が花を咲かしている。きれいなものだ。 |
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農作業でもない限り、この道を入る人はいないのだろうか。数十分間、誰一人、ここを通過する人はいない。この広い大地を、私一人で独占している錯覚に襲われる。
自分の好きな所に行って、好きなことをする。これがまさに自由だ。ここでは大声を上げようが、裸になって騒ごうが、大酒を飲もうが、誰一人、何も言わない。 当然である。この世にいるのは、私だけである。 ただただ、風が通り過ぎていく。 |
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民宿の窓から、野鳥用の餌場が作ってある。ここは、近くに森があるせいか、早朝から大賑わいである。名前を知らないスズメ大の小鳥が、餌をついばむのに忙しい。
民宿の女将が、「小鳥やリスが、餌を食べにくるよ」と言っていたが、ほんとうに、その通りだった。 リスは、警戒心を持って、恐る恐る姿を現す。リスがやってくると、小鳥たちはいっせいに逃げる。 しかし、リスは、あの長い筒からどうやって、餌を得るのだろう。鳥のようなクチバシがないと、結構なハンディーと思うが。 |
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