|  | 
|  
	
 夕べは午後9時には寝入った。朝早かったのと疲れがでたためだろう。 打って変わって、本日は上天気だ。絶好のサイクリング日和である。 ホテルのおやじは、まだ若い。背が高くて恰好が良い。朝、出発時に「お前の自転車は、売っちゃったよ」と冗談を言っていた。 そういえば、朝食時、いろいろな人と、一所懸命、会話をしていた。ホテルの正面に、 「管理人変更」の大垂れ幕は、フランスらしい。道理で、人当たりが良いと思った。 | 
|  | 
|  | 
|  
	
 昨日は、何回もヒマワリ畑に出くわした。しかし、ほとんどが花を落としてしまったか、或いは今から咲くかのどちらかで、これぞというヒマワリ畑ではなかった。
 ところが、今日は、満開の、いちばんいい時期のヒマワリ畑に出くわした。これはすごい。花びらの黄色がきれいだ。よくよく花の中をのぞいてみると、ミツバチが忙しそうに蜂蜜を集めている。
 | 
|  | 
|  | 
|  
	
 ムフン・シュール・イーブル(Mehun-sur-Yèvre)は、小さいながら立派な街だ。時計塔から続くジャンヌダルク通りは大通り、フランスらしい店が立ち並ぶ地味ながら綺麗な通りだ。
 この通りで写真を撮っていたら、一人のご婦人が通りかかった。そのご婦人は、気を利かして写真に入らないように、横で停止してくれた。私が、どうぞお先に、と言うと、そのご婦人は、時計台をバックにして、ポーズをとる姿勢を取った。私が大笑いをすると、そのご婦人は、時計塔とチャールズ7世をかけて、フランス語で何かを言った。意味が分からなかった。かなり教養高いご婦人のようで、ギャグもかなり奥深いものなのだろう。「お城を見たか?」「ジャンヌダルク通りを歩いてから行くよ」と答えたら、良い一日をと見送ってくれた。 こういう人に出会うと楽しくなる。 | 
|  | 
|  | 
|  
	
 街の高台にチャールズ7世城の廃墟がある。そこから運河が、東に延々と続く。ダート道だがサイクリングはできるらしい。太い年代もののプラタナスが並ぶ運河である。この道を進む。日向は暑い。日陰で、昼飯を採る。
 | 
|  | 
|  | 
|  
	
 フランスの大きな街には、かならず立派な大聖堂がある。このブージュ(Bourges)の街もしかりだ。しかし、このマニアックとも言える建物を、よくもああ建てたなあと感心だ。このようなすごい建物を建てようとする意欲は、どこから湧いたのだろうかと考える。 その昔、小さな田舎教会しかしらない巡礼者にとっては、この大聖堂の上から降ってくる壮大さと尊厳さに、それはそれはすごい驚きの気持ちで、この建物を見上げたのだろうなあ、と考え込んだ。 | 
|  |