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パリから東に特急電車で1時間、セーヌ川の源流であるマルヌ川沿いのブドウ畑地帯をサイクリングしている。ここは、シャンペンの里だ。村々には、
シャンペンの現地販売の看板を掲げた農家が目につく。気のせいか、こころなし村の家々がしっかり
建てられており、古い壊れそうな家がほとんど見当たらない。これもシャンペンが稼ぎになっているのだろうか。
天気が不安定で、真っ黒な雲が空を覆う。と思うと、しばらく経つと陽が差し始める。 高台に上がると吹く風が冷たいほどで、長そで一枚では寒さを感じる。 ちょうど、今は、ブドウの木から生える新芽を切る作業で、急な坂をトラクターで何度も行き来しているのが見える。 ブドウの葉に虫除けの消毒液を噴布をしているトラクターに出っくわす。 すると、消毒液が私にかからないように農作業の手を休め、どうぞと私を通してくれた。やあ、親切だなあ。 仕事よりも遊んでいる人を優先してくれるのだから、あんたは偉い。 |
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6月中旬になったばかりなのに、もう、小麦の穂が色を変え、収穫を待っている。
農地に来て、ブドウ畑は別にして、いつも思うのだが、ほとんど農作業をする人を見かけない のである。種を植えたら、それっきり、世話をしないのだろうか。まあ、ヨーロッパでは 雑草があまり生えないというから、手間は少ないのかもしれないが。 午後の3時を過ぎて、道行く車の数も少なくなったようだ。誰もいない道で、ゆっくり、休憩だ。 なぜか、今日は、風に吹かれるのがとても気持ちがよい。 ちょうど、日本で、夏の時期に峠を登りきって、さわやかな風を感じる、あの感覚がずっと続いている感じだ。 空は曇っているけど、湿度は意外に低いのかも。 |
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フランスは、いろいろな場所に城があり、一般公開を行っている。
地方に行くとフランス語の案内書にしか載っていない城が公開されており、 いわゆるベルサイユ宮殿のような絢爛豪華な国際的な城と比べて、コンパクトで 落ち着いた城を訪問できる。ただ、期待外れもあり、当たり外れがあるのは、しょうがない。 コンデ城は、コンデ・アン・ブレ(Condé-en-Brie)という小さな街はずれにあり、 外見は、白亜色の立派なお城であり、中も適当に古さが目立ち、趣がある城だ。 まず、入場料が10ユーロ(約1100円)と、結構、取る。説明イヤホンの機械がおまけに 3ユーロもする。入場料が高いのだから、無料にしろと言いたくなるが、ここは許そう。 そして、残念なのが、中の展示物がカラーコピーの複製品が多く、オリジナルが少ないことだ。 まあ、これも、運営管理する人が、入場切符売り場のおばさんのみしか見当たらないから、許そう。 それよりも、私が気に入ったのは、城下町の街角だ。 住民はどこに行ってしまったのか、人っ子ひとりおらず、タイムスリップして 数十年前の街にいったような気分にさせられた。 |
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帰りの電車は、午後9時にシャトーテリー(Château-Thierry)駅に止まる。
午後8時に、シャトーテリーに帰ってきたので、1時間の待ち時間だ。
実は、自転車で走りを終え、帰りの電車が来るまでの時間を過ごすのがとても好きだ。 今回は、シティー・カルフールのスーパーで、ピーナッツと500mlのビール、サンドイッチを 買い込み、マルヌ川の川沿いに一人陣取って、チョビチョビ始めた。 スーパーで、シャンペンを 買おうかとも思ったがハーフボトルで10ユーロもするのと、川沿いで一人シャンペンも寂しいかなあと 思い、つつましくビールにした。 対岸で釣りをする人がいる。目の前に、なぜか2匹の白鳥がオコボレを期待してか、寄ってきた。 今の季節、黄昏時がとても長い。 |
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