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出発はサンラザール駅だ。天気は快晴。
ところが電車がローアン(Rouen)の街に近づくとともに、天気の状況は急降下、すぐに空一面を雲が覆ってしまった。 悪い予感だ。 しかしながら、ドーバー海峡に面した終着駅の フェカンプ(Fécamp)に電車が到着した時は、幸いにも晴れ渡った。 変わり易い天気だ。 風が強く、そして冷たい。 オーバーを着て歩く人もチラホラいる。 運悪くウィンドブレイカーは、持ってきていない。 いろいろなことがありそうな一日の予感である。 |
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海近くは、波しぶきがかかるほど風が強い。遠く海上を白波が立つ。
フェカンプ(Fécamp)の街を出て、田園地帯を走り、イポート(Yport)の街に着いた。 町の中は、風がなく日向ぼっこでもしたくなる雰囲気だ。 リゾートの街は、どことなくイギリス風の街並みである。 |
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イポート(Yport)の街を抜けて、サイクリング道を離れる。そしてハイキング道に入る。
少し場違いな自転車だ。ハイキング道は、崖ギリギリのところを走る。
かなり危険な道だ。まあ、走る人はいないだろうが。 自転車を押したり担いだりして、エトルタット(étretat)の街にだんだんと近ずく。 次第にどんどん、崖は過激になり、ついには、「道は、崖のすぐ近くを走るよ。 気負つけて走った方が良いよ。」と声を掛けられる。 フランス人には珍しい、親切なお節介お兄さんだ。 |
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そしてエトルタット(étretat)の街に着いた。
いろいろな場所で見かける写真で題材に使われる見慣れた海岸地形が、至る所にある。 本当の気持ち、やっとたどりついたという感じだ。 見晴らしの良いところでは、カップルが休んでいる。 何か、おじさんが一人でサイクリングしているのが、場違いな感じだ。 |
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このまま、平穏無事に一日が終わるかと思った。
ところが、そうはいかないのだ。 パリまでの帰りの電車が人身事故の影響を受けて、途中で動かなくなってしまった。 車内放送は、「この電車は迂回して、ルーアンまで行き、そこからパリに行きます。」というようなことを言った。 早口なフランス語だったことから、その内容に耳を疑う。 「電車が迂回」、そんなことできるのか。バスならまだしもと思う。 そこは、発想の柔軟性にかけては世界一のフランス人だ。 電車は、ぐるりと予定コースを外れて、遠回りして、目的地にたどり着いた。 これは日本人にはとてもマネのできない大技だった。 でも、パリに着いたのは、午前0時近く。眠たくて眠たくて。 さてフランス国鉄は、電車が大幅に遅れると弁当を出してくれるとは知らなんだ。 写真がいただいた食事ボックスの内容。 何か、子供が喜びそうだ。ちょっと得した感じ。 |
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