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素泊まり45ユーロ(約5千円)のホテルとしては、部屋はまあまあ清潔だった。
昨夜、オヤジは、「朝食は、8時からOKだよ」と言っていた。それを半分、期待せずに、食堂に出向く。
ちゃんと、パンとジュースが準備してあった。さらに、今朝の新聞が、席に置いてある。
至れる、つくせりである。 パンをたいらげ、コヒーも全部のみ、しっかり朝食を取った。快適である。 ただ、この季節の週末、宿泊客は、私一人だった。これじゃ、ホテルの扉を閉めきったままにする気持ちもわかる。 ちなみに、ホテルの名前は、ロンサン(Ronsin)ホテルである。 |
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ボーモン(Baumont sur Sarthe)の町は、お城とローマ時代の橋が観光ポイントだ。落ち着いた、美しい町だ。
町の高台に、お城がそびえる。 そして、そのお城の、一番目立つ全面に、「ただいま、売り出し中」という巨大な白い看板がかかっている。 これは、いただけない。写真を撮ろうにも、その看板が目立ってしまい、興ざめである。フランスには、こういう看板は、規制がかからないのだろうか。 |
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昼を過ぎると、しだいに空を覆う雲が薄くなり始めた。そして青空が顔を出し始めた。とたんに、まわりが綺麗に見え始めた。
デゥーセル(Doucelles)村からシェランシェ村への移動道(Chérancé)は、立派に舗装されているが、日曜日の昼下がりのせいか、
ほとんど車が通過しない。わが世の天下である。視界が回復し、遠くが見え始めた。まさにサイクリング日和である。
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ブルグ・ラ・ロア(Bourg-le-Roi)村は、城壁で囲まれた村である。今でも、村を取り囲む城壁が存在する。
全部が全部残っているわけでもないが、北部は、比較的しっかりとした壁が残っている。
その壁には、近づくのみならず、誰でもが触れることができる。 少し、間違えば、世界遺産級の遺跡なのに、この文化の重みには、あっぱれさを感じる。 |
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午後5時半には、アランソンの街に帰ってきた。これで今回の遠征は終わりである。
適当な電車がなく、予約したのは午後8時4分のアランソン発の電車である。街について2時間以上の時間つぶしを強いられた。 喫茶店に入ってビールも飲むも、駅の売店でコヒーを頼むも、時間はゆっくりとしか進まない。 アランソンの街で夜写真を撮り始めた。暗くなると、人通りがとたんに切れる。それが幸いして、自由にカメラをいろいろな方向に 向けることができる。結構、面白い写真が撮れる。 |
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