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12月になって、欧州は雪だらけだ。毎日、天気が悪く、空からは雪片が落ちてくる毎日だった。クリスマス朝、空は、見事に晴れ渡った。
雲ひとつない空を見るのは本当に久しぶりである。目覚めとともに、外に出かける気持ちが沸いてきた。食事もそうそうにアパートを出た。 そしてGarancières queueの駅に着いた時には、11時を過ぎていた。 |
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雲ひとつない大地に広がる雪原。初夏の、あの、緑に満ちた平原はどこに行ってしまったのだろうか。
気温がかなり低い。カメラのシャッターを押す際に、手袋を取るが、指がしびれるよに痛い。なんとか、手袋をしたたまシャッターを押せるようにした。 足の指の感覚が無くなる。自問する。なぜ、わざわざ、こんなところまで、寒いなかを来ているのだろうか。 |
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ワダチが1本見える。しかしながら、それ以外の人間が入った形跡がない。
小川の横に、ねずみのような動物が一匹いた。一歩一歩と歩く。 そのたびに、雪がグサリと音を立ててつぶれる。積雪は5cm程度だろうか、そんなに歩くのに苦労しない。 |
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雪景色に見とれて、時が経つのを忘れた。
グランシア(Garancières)の村に着いたら、午後2時をまわっていた。走れば、毎時1本しかない電車に間に合うと思った。雪道を駅に向かって走る。 すると、脇に車が一台停車した。何も考えず、「駅まで送ってくれないか?」と話すと、「いいよ」と答えてくれた。 年の頃は20歳くらいだろうか。自動車の中で、彼は小さな時からグランシアの村に住んでいるとのこと。私に「クリスマスを祝わないのか?」と聞いてきたが、 「ちょっと忙しくてね」と、わけのわからない答えをした。 とにかく、走ったあとで息が切れているうえに、おまけに寒いのである。口の先まで、フランス語の力が届かないもどかしさを感じた。 14時17分の電車には、十分間に合った。ありがとう。親切なお兄さん。 |
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