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めっきり春めいてきた。車で横浜から山北町まで移動してきたが、途中、山の傾斜に作られた畑に咲く黄緑色の菜の花が印象的であった。梅の花は盛りを過ぎ、木々の芽は、今にもはぜらんばかりに膨れ上がっている。山北町の「21世紀の森」には、森林館があり、そこに着いたのは8時前であった。誰もいない森林館の周りの木々を見て回っていたら、ふいに後ろから男の人に声をかけられた。「春めいてきましたね。開館は9時からですが、入って見て行ってください。」と言われた。森林館の係りの人である。はなっから、中を見る気はなかったが、せっかくだから見学させていただいた。神奈川県に様々な木々が紹介されていた。なかなか良い展示だ。
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21世紀の森の頂上までは、林道が通じているが一般者は進入禁止である。迷わず、ゲートを抜けて登りの林道に入る。車が後ろから追い抜いて行かない分楽であるが、登りがメチャクチャ急峻なのである。勾配が20%近い坂もある。また、春のポカポカ陽気で強く、汗が吹き出てくる。10メートル押してはストップ、しばらく休んで、また10メートルという繰り返しである。こういう時に、真冬の身を切るような寒さが恋しくなる。頂上で、ちょっと早いが昼食のインスタントラーメンを食べようと考えていた。というよりも、それを楽しみに苦行を続けて登り続けた。しかし、頂上のセントラル広場には水道がみあたらなく、あえなく夢破れた。
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地図で見るかぎり、すぐにでも矢倉岳の横を通って、足利峠に着くと考えた。これが甘かった。5万分の1の地形図は、点線道がかなりいい加減なのである。行けども行けどもそれらしき場所にでない。矢倉岳まであと○分という案内は、時々、出くわすが、なかなか辿り着かない。先週、身内に不幸があり、時々、考え込むことが多い最近である。
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「21世紀の森」から登ってくるときに、一人もハイカーに出くわさなかったことを考えれれば、頂上にいる人たちは、どこからわいて出てきたのであろうか。下りは、「聖天堂」方面に出たかったが、道を間違えて「地蔵堂」方面への道を降りてしまった。細い山道で、出会うハイカーもいなくうら寂しい思いをした。道には、火山性の小礫が、広がり、これが滑りやすくなっており、担いだ自転車とともに、ズルズルっとすべって転び、担いでいた自転車で頭をゴツンっとぶつける。なんともぶざまな姿だ。
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