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大多喜から大原に抜ける道路で、大原まで5Kmほどのところに発坂トンネルがある。トンネルの入り口近くに、看板があり、そこに「山道での発坂峠越え」の案内が書いてある。看板によると、明治時代には、主要ルートであったとのことである。これは面白そうだと、ちょっと、荒れた細道できつそうであるが、「エイ・ヤアー」と自転車を担いで登り始める。 峠には10分程でついた。標高数十メートルの峠はラクラクである。達成ついでに、コーヒーでも一杯と、バックパックを下ろし、持参したポットを開けるが、中に入っていたのは冷たい水である。朝一番のチョンボをやらかした。今朝、湯を沸かしたのに、やかんからポットに移し変えるのを忘れた。なぜか水道水を入れてきたのである。これ、「寝ぼけ」かな、それとも「痴呆症」の始まりかな。 |
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午前4時に家を出るときには、星が瞬いていた。ところが、日の出頃には空を雲が覆い始めた。寒い朝だ。冷たい北風の中を走るのは、ほんとに辛い。「こうまでして、サイクリングするの?」って自問しながら、ローギヤでエッサエッサと走り続けた。 海岸沿いの大原には、やっとのこと苦労して午前11時には着いた。その頃には、冬特有の抜けるような青空となっていた。風のこない陽だまりを見つけて食事。食事後、満腹となり、家にもたれかかっ昼寝。こんなところで寝ると風邪をひくと思いながらも、うつらうつらとする。しかし、この空の青さは、怖いほどだ。やっぱり、冬の房総はこうでなくっちゃ。 |
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大原から南10Kmは、みごとな崖が並ぶすばらし海岸だ。そこには手付かずの自然林が鬱蒼と茂る。大舟谷という集落は、戸数20程のこじんまりとした集落だ。北茨城には、こういう趣のある小集落が、海岸べりにいくつも続いているが、千葉県でも、この種の集落は健在である。 防波堤に座って沖を通過するタンカーをぼーと眺めた。あまりにも天気が良すぎて、走っているのがもったいなくなってしまった。結局、またまた、「日向ぼっこ」で休憩である。おじさんサイクリストは、冬の快晴に弱いのだ。 |
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天気が、あまりにもすばらしくて、外房に長居をした。さらに横浜への帰路で市原インター入り口が見つけられずに迷った。やっとのことで高速道路に乗っても大渋滞である。ちっとも前に進まない。今朝は午前4時に起きた。早く家に帰って、心地よい疲れを肴にして、ビールでも呑みたいものである。しかし、車の中では、それができない。これは辛い。高速道路上でイライラしていたら、西の空が、みるみる赤くなり、みごとな夕焼けが、目の前に広がった。ラッキーだ。イライラもすっとぶほどの見事な夕焼けである。明日は、成人式の振り替えで休み。ゆっくり休もう。
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