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西武線の正丸駅前で自転車を組み立てて、旧道から正丸峠を目指す。「通行止」の看板が立っていたが、もちろん無視だ。なるほど見事な道路崩壊である。地盤が完全に崩れてしまっているから、これでは修復も大変だ。恐る恐る横を通って無事通過する。 正丸峠には難なく着いた。峠で、西武線の正丸駅前で見かけた50才位の夫婦ハイカーを見かける。二人のことは彼らが夫婦喧嘩をしていたことからよく憶えていたのであるが、なんと、峠についても喧嘩をしていた。歩きながらずーと喧嘩していたのであろうか。 どうも亭主の方がワガママなようで、自分の思うままに奥さんが動いてくれないのが喧嘩の原因らしい。その夫婦が、何を思ったか「写真を撮ってください」と寄ってきた。二つ返事でOKするも、ファインダーの中に写る二人の距離が大きすぎて、うまく写真を撮れないのである。これには笑ってしまった。しかし、なんでまた、こんなところまで来て夫婦喧嘩をしているのだろうか。 |
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山吹峠を越えて名栗村に入る。GW期間中であり、そして天気にも恵まれたせいか、多くのサイクリストとすれ違う。皆が皆、ウエアをバシッときめて走っている姿に、時代は変わったものだと感心する。 若いサイクリストは知らないかもしれないが、今から20年前には、あんなツールドフランスをコピーしたような姿では、誰一人恥ずかしくて公道を走られなかったのである。時代は21世紀になり、リュックしょって、ジーパンでロードに乗って走っているアナクロサイクリストは、ワシだけになってしまった。 沿道で、花が満開のツツジを発見した。この庭を手入れした所有者はすごい! |
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名栗村の村役場の玄関前に、村の観光案内板が飾られている。その案内板の中に、「さわらびの湯」という村営温泉を見つける。「しめた」と思った。時間は十分にある。場所は、名栗湖の傍だから、自転車で10分だ。 服を脱いで風呂の入ろうとすると、若いサイクリストが2人入ってきた。サイクリストにも知れ渡った温泉なのだろうか。温泉といっても、「温泉証明書」によれば鉱泉で、機械でくみ上げているという。日本は火山国だから、地下1000mも掘れば、鉱泉は出ると思うが、さぞかし、お金をかけたことと思う。 |
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私のサイクリングは、12時を過ぎると終盤モードとなる。例のごとく、例によって写真の如くだ。今日は風呂あがり。条件は最高だ。朝が早かったせいか、ビールがまわるまわる。 この村営温泉には休憩室が備わっており、なんと畳部屋まである。そこでバタンと倒れて1時間ほど寝た。ずーと、ずーと夕方まで寝ていたかったが、時計が2時をまわったところで、「さわらびの湯」を後にした。 |
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