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(飯能市 中藤下郷)
八王子で電車を横浜線から八高線に乗り換える頃には、外は明るくなった。驚いたことに、窓から見える畑が、真っ白に、霜で覆われているではないか。天気予報によれば、昨日までの天気が異常で、今日は、平年並の一日という。ところで、新芽が出だしたお茶は、大丈夫だろうか。桜が満開にもかかわらず霜降りとは、3月の天気はすごい。 電車の中に、4人からなる中年おばさんのハイカー達がいた。電車に乗っている最中、一時の休みもなくペチャクチャと延々とお喋りを続けていた。しかし、あんなかんじで、一日中喋っていたら、それだけで疲れてしまい、山歩きどころではないと思うのは男の発想だろうか。秩父方面に向かったおばさん達は無事に一日の歩きを終えたのだろうか。 |
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(飯能市 中藤中郷)
「竹寺」に向かって走りだす。途中、中藤下郷と中藤中郷の集落を走る。面白いことに、「犬の糞の後始末をしっかりしろ」という看板が、あっちこっちに掲げてある。それが、半端な数ではなく、道沿いに、どうだろう20ぐらいの数はあった。 極め付けは、久根花にある白髪神社で、「犬を連れての参拝はしないように」との立札まである。これには笑ってしまった。まあ、よっぽどマナーの悪い人がいるのか、あるいは、よっぽど綺麗好きな人がいるかのどちらかだろうが、すごい村だ、ここは。 |
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(飯能市 竹寺)
「竹寺」への手前500mは、すごい登り坂だった。自転車を降りて、なんとか手押しでヒッコラやって到着する。朝が早いせいか、人がほとんどいない。境内で写真を撮っていたら、住職らしい人が、「おはようございます。良い写真が撮れますか?」と話かけてきた。「立派なお寺ですね」とよもやまばなしをする。 名前の如く竹が多い寺で、「竹」ファンの人にとってはたまらない。竹藪の中の木漏れ日の美しさには参った。ところで、不思議なことに、境内に東南アジアのトーテンポールらしきものまである。どうしてだろう。戦争中に、お寺の関係者が、フィリピンの方にでも行かれていたのだろうか。 |
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(飯能市 子の権現)
標高653Mの 「子の権現」には、午前11時には着いた。最後の数百mは、15%以上のすごい登り坂でこれには苦労した。頂上近くに、樹齢800年の杉が2本立っており、その太さにぶったまげる。ただ、2本のうちの1本が、かなり樹勢が弱っているようで、今後が心配だ。 頂上で、ゆっくりと食事を楽しもうとすると、なぜかボーイスカウトのガキどもがいて、こいつらがまたやかましく騒ぐ。自分の子供なら、一発、怒鳴り散らすのであるが、引率者がいる手前そうもいかず、少し離れた便所の近くまで行ってラーメンをすする。トホホだ。でも、そのおかげで10cmほどのワラビを数本発見した。小雪が舞う寒い日になったが、春はしっかり始まっている。 |
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