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電車の中は、比較的すいていた。年末の酔っ払いゴロゴロの朝一番の電車とは様相が違う。
JR沼津駅には、午前7時前に到着した。あたりはまだ完全に明るくなっていない。自転車を組み立てて 駅を出たところのローソンに入る。温かいコヒーが飲みたかった。 ローソンのコヒーは、若干、高価だ。ただ、店の中が喫茶店風になっているところが良い。座ってゆっくりと味わえるところが 良い。 |
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沼津市内を走り始める。伊豆半島を南に下る幹線道路、片道2車線、車の数が多い
正月三が日。皆、どこに行くのだろう。
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沼津市内を抜ける。すると海沿いの道を走ることになる。途端に、風景が一変する。昔ながらの海沿いの家々が並ぶ。
お正月の海沿いの家並み。どこもきれいで、風情がある。好きな風景だ。
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大潮崎に向かう静岡県道17号に入る。風景が田舎風になる。道沿いの一軒の軒先で無人売店に出くわす。
大型のみかん3つと、干し柿5個、計200円をボックスに入れる。
思うに道沿いには多くの無人売店が並ぶ。だいたいが200円でみかんを売っている。こういう無人売店と裸の現金が 処置もされるずにほっといても盗まれないのだろう。日本は、つくづく安全な国だと思う。 |
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午前10時前には大潮崎に到着した。砂洲にビャクシンの老木が生える観光地だ。ちょうど正月三が日ということも
あり、大潮神社に参拝する人が多い。
100円の入場料を払う。神社裏のビャクシンの森に入る。看板の説明によれば樹齢1000年を越す木々が並ぶという。 看板が言うとおり、立ち並ぶ古木群の迫力には圧倒される。 |
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大潮神社を後にする。山沿いの海岸道を南に下る。結構なアップダウンの道が続き悪戦苦闘である。日本の太平洋側特有の
常緑樹が茂る海岸道だ。天気が今ひとつだが、走りがいのある海岸道だ。
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正午には、戸田港(へだ)に到着する。不思議なもので急に天気が良くなった。雲が空から払われた。
戸田港の中心にあるヤマサキショップで食料を買う。港の陽だまりで昼食。 これがたまらなく気持ちが良いのである。 |
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昼食後、戸田港あたりを散歩する。岸壁で釣りを楽しむ人が多い。
たまたま、ちっちゃな魚を釣り上げた若い娘さんがいた。「釣れるんですね。」 と声をかける。「○○の魚は、入れ食いです。」としっかりした返答。 ただ、その娘さん、結構な早口で、魚がなんという魚なのか聞き取れなかった。長さが10cmに達しない小さな魚だ。 |
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午後1時。快晴に変わった空の下、戸田峠に向かって出発。進路を西に。最初は緩やかな登り道が続く。
しかし、集落を抜けると、一転、10%以上の登り道となる。最初は立ち漕ぎで奮闘する。これも長く続かない。
午後の険しい峠のぼりは苦しい。
すぐに押し歩きになる。下から眺めると、曲がりくねった道がはるか上方に見える。あそこまで行くと思うと重い。「千里の道も一歩から」を、口の中で ひたすら繰り返して一歩一歩と登る。 |
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実は、登り始めたときは知らなかった。戸田峠の標高は733mだった。海岸から、この高さまでのいっぺんの
登りは大変だ。
戸田港を出発して約2時間。やっとのことで峠に辿り着いた。辛い辛い登りだった。 |
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修善寺への下り坂。途中、富士山がびっくりするくらいに綺麗に見える場所を通過した。
午前中の曇り空を見て、今日は、富士山は見られないと諦めていた。ところが、午後はこの上天気だ。
天気は気ままだ。
修善寺からJR三島までの距離は約20km。輪行するか、一気にJR三島駅まで走るか、どうするか迷う。 足にかなりの負担がすでにかかっている。結局、JR三島駅まで走ることにする。 我慢に我慢して、1時間で走りきる。まだまだ若いなあと自分に歓心だ。午後4時半、今日の走 りは終わり。 |
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