home

日付: 2016年10月15日
場所: ドラバ川散策(Drau reiver)
地域: オーストリア カルンテン州(Kärnten)
訪問地: Wien, (car), Völkermarkt, Klagenfurt, Drau near Moos Vellach, Möchlinger Au, Bad Eisenkappel


 


風邪かな

 先週のイタリア遠征では、1,700m級の山に自転車で登った。頂上近くでは雪だった。とても寒い一日だった。  

 ウィーンに帰っても、どことなく体調がすぐれなかった。風邪気味だろうか、少し、熱っぽい。週末には、体調は戻るだろうと予想した。ところが、金曜日になっても、体調が万全になる気配はなかった。   

 実のところ、週末のオーストリア南部1泊旅行は、キャンセルしたかった。ウィーンでゆっくりと休みたい気分だった。ところが、ホテルはもうキャンセルは効かない。たったの35ユーロだが、されど35ユーロだった。迷ったが、やっぱり、行くことにした。  

 午前7時にウィーンを出発して高速道路を南下する。300km程走る。ホーカーマルクト(Völkermarkt)という町に着く。時刻は午前11時。雨が降り出した。結構な雨脚だ。  

 車の中で、一休みする。目を閉じて、車の天井を叩く雨音を聞く。雨ならば、走らなくてよい。不思議なもので、気持ちが落ちつく。パラパラという雨音を聞ききながら、うつらうつらとする。熱っぽい体は治らない。  

 

 


クラーゲンフルトの街を散策  

   時刻は正午をまわる。まだ、雨は降り続いている。自動車の中で、じっとしているのも飽きてくる。それではと、20km程離れたところにあるクラーゲンフルト(klagenfurt)という街でもブラブラしに行こうと思う。

 街は雨に濡れていた。街路樹は、落葉真っ盛りだ。

 クラーゲンフルト(klagenfurt)の街をブラブラしていると、しだいに天気は良くなり始めた。土曜日、街は賑わっている。どこの国から来た方々か知らないが、この街を団体客で訪れる人たちもいる。たかだか、10万人程度の人口で、それに戦争で街の大半は焼け落ちたと思うのであるが、何か見物するものが、あるのであろうかと考えてみるが、思いつかない。

 午後2時に、クラーゲンフルト(klagenfurt)の街を後にする。



 


せっかくだから走ろう  

   雨は止んだ。ただし、空は曇ったままだ。せっかく、ここまで来たのだからと、自動車から自転車を降ろす。あまり体に負担がかからないコースはないものかと考える。どことなく体調は万全ではない。

 と言うことで、川沿いの道であれば、アップダウンも少ないと考えて、ドナウ川の支流であるドラバ川沿いの自転車道を走ることにする。



 


不思議な自転車道  

   ドラバ川はドナウ川の支流だ。イタリアのアルプスが源流で、オーストリアの南部を東西に流れる。その後、スロバニア国内を流れてクロアチア国内でドナウ川に合流する。

 オーストリアのこのあたりでは、流れは緩やかだ。船も航行するようで、航行用の指標も川沿いの至る所に観られる。岸壁も石積みされて、しっかりしている。昔からよく手入れされている模様だ。

 

 


 自転車道  

 ドラバ川沿いには、R1という名の自転車道が走っている。ところどころにインフォメーションコーナーも造られており、娯楽資源としての取り扱いは上々のようだ。

 この自転車道の舗装は不思議だ。一部舗装されており、一部はダート道だ。舗装するなら、全部を舗装してしまえば良いのにと思うのであるがそうはなっていない。場所場所によって、マチマチでその法則性はわからない。  

 先ほどまで降っていた雨のために、路面は濡れている。スピードをあげると泥をはね上げてしまう。残念なことに、きれいな自転車が汚れてしまった。



 


 歴史的な鉄橋  

 5km程走ると、鉄橋の下をくぐった。この鉄橋は鉄道用らしく、しっかりと造られている。恐らくはドイツ時代の戦前のものであろう。

 自転車道は、氾濫原に造られており、至る所に溜池や旧河川痕がある。何らかの利用を考えてか、いろいろなところに人間の手が入っているようだ。

 本日の走りは、往復で10q。時間にして1時間強。まあまあの走りである。



 


 国境の街、アイゼンカペル  

 午後4時半には、今夜の宿泊地であるバド・アイゼンカペルの町に着いた。到着前は、もっともっと寂れた町かと予想していた。ところが、結構、賑やかな町である。かっては、近くに鉛鉱山があり、今は、その坑道を観光用に使っているとのこと。

 ただ、それだけの観光地で人口3,000人を喰わせていけるわけでもなかろう。スロバニアとの国境まで約15km。周りは、深い森だから、林業が主要産業と思うが、それだけで、これだけの賑わいは不思議だ。



 


 ホテルは上々  

 ホテルには、60歳過ぎと思われる女将がいた。2階の部屋に通される。部屋にはしっかりと暖房がいれてあった。狭いながらも冷蔵庫まで装備されている。これで一泊35ユーロ(4,000円)は安い。

 明日は天候が回復することを願う。また、風邪が良くなるように、午後8時には、ベッドに横になりそのまま、寝てしまった。