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日付: 2016年7月7日
場所: ホッヘン岬(Hofn)_2
地域: アイスランド(Iceland)
訪問地: Egilsstadir(Lyngas guesthouse), 94, Bakkagerdi, Hofn, 94, Egilsstadir, 92, Reyoarfjordur, 96, 1, Camping at Hofn


 


今回の旅で一番の高価ホテル

 宿泊したのはリンガスゲストハウス(Lyngas Guesthouse)。 エジルススタディール(Egilsstadir)の町にあるホテルだ。 昨夜、宿泊したキャンプ場から数百メートル離れた処にある。  

 このホテルには昨年も宿泊している。キッチンもトイレもきれいで部屋の感じもよかったので今年も宿泊した。 ただし、宿泊料金はトイレ・シャワーが共有で69ユーロ。欧州の大陸的な感覚からすると高い。  

 ホテルは満室だった。台湾から来ているという5〜6名の女性グループがいた。 キッチンでハンバーグを電子レンジで温めていたら、そのうちの一人が話しかけてきた。  
「日本人ですか」
「そうです。一人で、旅しています。」
「貴方たちは、中国の方ですか?」
「台湾の台東から来ています。」
 なるほど、服装といい、しぐさといい、どことなくあか抜けしている感じだ。  

 いつものとおり、午前5時には起床し、午前6時にはホテルを出発した。    

 

 


 また観に来ましたパッフィン  

   実は、昨日訪れたパッフィン(Puffin)鳥が、とても可愛らしかった。 そうはそう訪れる機会はないだろうと思い、再度、繁殖地を訪問することにした。

 エジルススタディール(Egilsstadir)から繁殖地の八フィン(Hofn)村までは約60q。1時間強でいける計算だ。 往復の時間を考えても、午前中だけで行って帰ってくる十分な時間はあると考えた。

 空は、あいにくの天気だ。雨こそ降ってはいないが、空を黒い雲が立ち込めている。昨日の快晴がウソのようだ。

 ゆっくりと自動車を運転した。そのために、八フィン(Hofn)村に到着したのは午前7時半頃だった。 さすがにこの時間にパッフィンを観ている人はいない。私だけの独占場だ。 午前10時頃を過ぎると途端に、観光客が増えた。写真も撮り難くなってきた。 カメラの残り電池も少なくなってきたので、午前11時前には、八フィン(Hofn)村を去った。

 パッフィン(Puffin)鳥は、何ともかわいい鳥だ。癒し鳥とはよく言ったものだ。観ていて飽きない。  



 


昨年、魅了された山々  

   エジルススタディール(Egilsstadir)の町の周りの景色は美しい。適度な傾斜の山々が並ぶ。 昨年、この地域で田舎道に入り込んだ。魅力的な写真を何百枚も撮った。  

 今回は、時間の都合上、国道1号を離れられない。 しかし、何とも表現のしようがない美しい山々の景色を前にして、言葉がない。 大枚はたいて、3度もアイスランドに脚を運んだことを後悔はしない。  

 

 


大自然の中に立つ一軒家を観て思う  

   アイスランドの西海岸の険しい崖と比べて、東海岸のそれは、適度に侵食されていて絵になる。  

 道沿いにポツポツと農家の一軒家が見える。こんなところに住める人々は、ほんとうに幸せだ。 長く一か所に住めば、周りの景色も、いつのまにかあたり前になってしまうのであろう。 しかし、この壮大な大自然の景色が、頭の中で、あたり前になってしまった時の心持は、どういうものなんだろうと 変なことを考える。   

 崖を作る岩々は、文献によれば、中央海嶺から生まれた海洋地殻だと言う。いずれは、侵食されて海の底に、消えていく運命だろう。 それまでに何年かかるかわからないが、人間の一生の時間と比べたら、ずいぶん長い時間が必要だろう。   

 人生、60年やら80年やらと騒いでも、たったの20年の差ではないか。



 


個人が集めた鉱物博物館

   1号線を走る。海岸線を南下する。すると観光バスが停車し、多くの人が集まる駐車場に出くわした。

 何だろうと思い、観光看板を読むために、駐車場に停車する。

 この村には、ぺトラ(Petra)鉱物博物館があるという。 個人の女性が1946年から2005年までの50年間の人生を、鉱物収集に費やした収集品だという。 説明看板によれば、個人が一定期間に集めた収集数では、世界一という。

 なるほど、狭い敷地は、ごみダメの如く、収集した岩石やら鉱物やらが転がって飾られている。 変なことを考えたが、鉱物は劣化しないから、人の死後も、しっかりと成果が後世に残る。 女性は、Petra Sveinsdottirさん。2012年1月10日に、この世を去ったと言う。



 


メノウ海岸  

   さらにアイスランドの東海岸を南下する。海岸で、袋を手に持って、何やらを探している人々がいる。 私も、休憩がてら、自動車を停めて、海岸を歩いてみる。そして、何があるのだろうかと足元の小石を調べてみる。

人々が、大きな鮮やかな色合いの石は、すでに拾ってしまったあとなので、 その拾い逃れた残骸を見る限り、深緑色した小石が、ところどころに落ちている。

 これはメノウではない。ただ単に、変わった色をした火山岩の欠片が、波の影響で丸く削られただけだ。



 


中央海嶺の玄武岩  

   玄武岩の地層が、何十層も重なっている。豪快な風景だ。

 まわりの山々も、今は侵食が進んで、その岩砕であまり玄武岩の重なりが明瞭ではないが、もとはこんなんだったんだろう。  

 ところで、こんなすごい玄武岩層の重なりは、中央海嶺でどのような仕組みでできるのだろうと考えるが、イメージできない。 帰国したら、少し調べてみよう。



 


トンネルを抜けると氷河が目に飛び込む  

   時刻は、午後6時を回った。天気は悪化しているようで、時折、フロントガラスに雨滴が落ちるのがわかる。

 今晩は、ホッフン(Hofn)の町に泊まる予定。地図にはキャンプ場のマークもある。 ホッフン(Hofn)の町の手前、10qぐらいのところで、1号線はトンネルに入る。。 距離の短いトンネルだが、このトンネルを抜けると、雲間の間に、白く輝く氷河が視界に入る。 アイスランドの南東部に移動してきたことを実感する。  

 氷河は、いつ見ても美しい、そして雄大だ。  



 


ケチケチなキャンプ場  

     午後7時過ぎに、キャンプ場にチェックインする。このキャンプ場は、あまりにシステマティックだ。 入場料金が1500クローネ。まあこれは妥当な額だ。ただ、シャワー代が2分で50クローネ。 インタネットが15分で200クローネと分刻みで料金の徴収を行う。

 インタネットの15分で200クローネは酷い。繋がらないのである。私の設定の仕方が悪いのか、 あるいは、使用時間管理をするサーバーの仕組みが複雑なのかだろうが、この時間管理システムはどうにかならないものだろうか。

 せっかくの大自然の中にいるのに、このセコイやり方は、納得がいかない。