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日付: 2016年7月5日
場所: ヘリイシェイディの山越え(Hellisheidi)
地域: アイスランド(Iceland)
訪問地: Camping at Porshofn, Bakkafjordur, Vopnafjordur, 917, Hellisheidi, 917, Camping at Egilsstadir


 



アイスランド最果ての村を出発

 アイスランド北東部に位置するポルショフン(Porshofn)という名の村のキャンプ場に宿泊した。 村には、どうだろうパッと見で100戸程度の家屋があるようだ。 マーケットは別にして、空港設備まであるのには驚いた。  最果ての村だから、いつ病人が出るとも限らないし、 首都のレイキャビックからここまで、自動車で来ようと思ったら丸一日はかかるだろう。 それを思えば、空港は必需であることはわかる。ただ、空港を維持するには、ずいぶんと費用がかかりそうだ。  

 車の横にテントを張って、そこで寝ようと考えた。 テントは張ったものの、そこで寝入ろうと思ったが、なぜか眠れない。 結局、テントを出て、車の中に戻ってきた。やっぱり、自動車の中の方が落ち着く。   

 朝は5時に起床し、出発準備をして、いくらかのパンを齧って午前6時には、キャンプ場を後にした。 天気は、最高に良い。快晴の空が広がっている。   

 ここ数日、雨の中で泥道を走った。そのため、自動車が泥だらけだ。 村に一つのガソリンスタンドで、洗車設備があった。午前6時という早朝で、設備がうごくかどうかわからなかったが、 水道のコックを開くと水が出てきた。自動車を洗わせていただいた。ガソリンスタンド名は、N1。 いつもお世話になっているスタンドだ。洗車代はまけてください。  

 

 


草原地帯の未舗装道路  

   今日の予定は、アイスランド北東部の海岸沿いの道を行く。 夜は、どこに泊まるかは未定だ。おそらく、エジルススタディール(Egilsstadir)の町までは、距離的には行けそうに考える。

 ランガネス(Langanes)半島を縦断する道は未舗装だ。 さすがに、ここまでは舗装工事の手が回らないのだろう。 まあ、道路を使う人の数も知れているのだろうが。

 



 



美しい海岸と流木  

   半島を抜けると海岸沿いの道を走ることになる。海岸で集めたであろう流木が、広場に積まれている。 この太さの幹は、アイスランドで見ることはできないであろう。ずばり、これは立派な資源だ。  

 羊の群れが物陰で休んでいる。不思議なもので、自動車や人間をほとんど恐れない。のんきなものだ。  

 

 


廃屋が並ぶ  

 過疎なのだろう。道路沿いに廃屋が目につく。どことなく物悲しく、絵になる風景だ。

 人をほとんど見かけないが、野鳥の数はすごい。海岸に近いせいだろうか。自動車を停めて、写真でも撮ろうとすると、 子育て中の野鳥が、警戒の鳴き声をあげる。これがすこぶるやかましいのである。また 写真のフレームの中に飛行している野鳥が写ってしまう。実にうるさい存在だ。



 



 寂れた漁港

   バカフィヨルドール(Bakkafjordur)の村に着く。 ここには、20戸ほどの家しかないが、漁獲した魚を冷凍させる施設があるようだ。 ただし、港の施設は、使われることなく朽ちている。

 セルフのガソリンスタンドが寂しく立っている。その横にスーパーマーケットがあるにはあるが、 何と、月、火、水、金の4日だけ、しかも16時から18時までの営業だけだと言う。

 この不便さ、以外に、住んでみると心が安らぐ環境かもしれない。 時間がゆっくり流れるだろうし、世の中の動きに心が乱されることもないだろう。 夜は夜で、波音だけが聞こえる世界。こんなところで、余生を送ってみたいものだ。



 


壮大な景色に改めて感動  

   道路は、海岸から離れ、山の中に進んでいく。標高が200m程度上がっただけで、景色の様相が一変する。 この景色の壮大さは、アイスランドならではだろう。言葉にでない美しさだ。



 


雪を頂いた山々  

   峠を抜ける。すると目の前に雪を抱いた山々が視界に入る。天気も良好。思わず自動車を停止させて景色に見とれる。

 若い女性が一人、自転車を横に置き山々を背景にした自撮り写真を撮っていた。 さぞ大変かと思うが、こんな夢のような世界を自転車で旅することができるとは、まったく羨ましい限りだ。



 



600mの峠ごえ  

   自動車道は、山越えの道に入る。最大傾斜15%、標高が655mまで達する山越え道だ。しかも未舗装。 右へ左へ曲がりながらのつづら道を上がっていく。私は低速度の安全運転。 3台の車に追い越された。

 頂上付近は、ほぼ平地になっている。ところどころに雪渓が見える。7月初旬でもこれだけの雪があるかと思うと驚きだ。 見晴らしの良いところに車を停めて写真を撮る。何とも素晴らしい景色である。溜息が出る。



 


山越えの後は、平地走り  

   山越えを終えると、今度は、平地の走りになる。農業に適しているのか、山裾に何軒かの農家が見える。

 太陽光線のおかげで暖かくなっているようで、遠くに蜃気楼が見える。 崖や家がボーと浮き上がってみえる。



 


昨年と同じ、キャンプ場  

   エジルススタディール(Egilsstadir)の町には、昨年、2泊した。今年も2泊する予定だ。

 昨年は、1泊はキャンプ場、もう一泊は市内のホテルだった。今回も同じ予定。  小さな町だ。町のことは良く知っている。どこにスーパがあるかも知っている。

 昨年は、あまり気づかなかったが、この町には、樹木が多い。特に幹の太い木が多い。 かなり苦労して植林したのであろう。樹木の多い様相からして、アイスランドにいるような気がしなくなる。

 キャンプ場には、午後6時過ぎに入った。すでに多くの人々がいた。ただ、WI‐FIが故障しているのは、痛い。