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日付: 2016年7月2日
場所: アイスランド中西部
地域: アイスランド(Iceland)
訪問地: Camping near Keflavik, Grundarholl, 520, Borgarnes, 510, Hraunfossar, Barnafoss, 1, Camping at Laugarbakki


 


バス停で仮眠。結果、警察官に叱られる。

 午前0時50分に走り始める。ところが、眠くて眠くてどうしようもない。午前1時半には、たまらず、 道路沿いにたまたま見つけたバス停で寝袋を持ち込んで、仮眠を始めた。  

 外は強風が吹き荒れる。バス停の建物は、風を遮るのにちょうど良いのである。 良い場所を見つけたと仮眠を始めるが、すぐに、バス停前に一台の車が停まった。  

 一人の若い人間が目の前に現れて、「バス停での宿泊は禁止されているよ」と英語で言われた。 まさか、こんな時間に警察が廻ってくるとは思わなかったが、胸にセキュリティと書かれた制服を着ていた。  

 「こんな深夜にバスは走っていない。1時間、2時間の仮眠でもだめだろうか。」と聞く。警官は冷たく、 「すまない。これは規則だ。規則に従って欲しい。」と淡々と述べた。  

 ここは異国だ。ハイハイと素直に警察の指示に応じる。寝袋を畳んで再出発である。 しかし、とのかく、眠たいのである。安眠の場を追い出された。かくなるうえは、どこかの野原で、車の中で寝ることにする。  

 

 


残念な天気  

 

 空港からレイキャビック市内は40q程、離れている。この区間は高速道路並みに整備された道路だ。 ところが、午前2時、3時の白夜の空の下を、何台かの自転車が走っていた。それも冷たい強風に向かっての走りでる。 これには感動した。

 深夜に空港に到着し、準備を整えて走り始めた人たちだろう。 それにしても、若さというものは、なんと素晴らしいことなのだろうとつくづく思い知らされた。

 私はと言えば、結局、適当なパーキングエリアを見つけて、自動車の中で寝た。

 午前5時。熟睡できぬまなに、走りだす。天気は、曇り空。今にも、空から雨粒が落ちてきそうだ。それにしても、アイスランドの景色は絶景だ。



 


ウィーンから持ち込んだ缶詰で朝食  

   深夜に到着する上に、宿も予約してない。 どうにかなるだろうとの旅だが、食料だけはウィーンから持参した。 ツナのメキシカン風缶詰。味が、すごく濃いのである。 こればかい食べていたら、高血圧になること間違いなしと思いつつ、おいしく食べる。  

 

 


馴染みの町  

 ボルガルネス(Borgarnes)の町は、レイキャビックから国道1号を100q程、走ったところにある。 この町は交通の要所で、北に上がれば、アイスランド西部に行くことができる。 そして東に向かえば、アイスランド島第二の都市であるアクレイリ(Akureyri)にたどり着くことができる。

 午前10時にボルガルネス(Borgarnes)の町に到着するまで、国道1号から支線に入り、風景写真を撮った。 アイスランドのすごいところは、どこに行っても、国立公園並みの大自然があることだ。 ついつい、道草を食って写真を撮ってしまう。 この島に何時来ても思うことは、なんともすごい景色が、そこらじゅうに転がっていることだ。

 N1という名のガソリンスタンドに寄る。 ガソリンは補給せずに、スタンドの売店に入って、休憩である。 キットカットを齧りながら、ゆっくりとコヒーを飲む。 今回の遠征で、初めて飲むコヒーである。何とも、おいしい。



 


1928年築の古橋

   ボルガルネス(Borgarnes)の町から北東に広がる平野は、比較的肥沃な土壌が分布する。 農業が盛んで、まばらではあるが、至る所に農家の建物が見える。

 この平野の真ん中を、ヒビタ(Hvita)川が流れる。その川をヒビタ(Hvita)橋が横切る。 たいそう立派な橋で、1928年に作られて、以来、1979年に別の近代的な橋が建築されるまでの50年間は、 アイスランドの南北を結ぶ重要な橋だったという。

 50年の間、どんな人たちがこの道を通過したものであろうかと考える。 今は、地元の農家の人と観光客以外は、渡らない橋である。古橋は、いろいろと感慨深い。  



 


面白い滝  

   ヒロムホッサー(Hraumfossar)の滝は、ちょっと変わっている。 滝になって落ちる水が、溶岩の下か浸み出してくるのである。

 滝の近くに建てられている観光看板によれば、滝の幅は約1qあり、 上部を覆う溶岩は西暦800年頃に、この地に流れてきたと書かれている。この西暦800年頃というのが、 面白いことにアイスランドに住民が住み始めた頃に一致しているという。

 アイスランドには、至るとこに滝がある。結果、かなり滝の特徴の個性が強くないと注目されない。 その点でヒロムホッサー(Hraumfossar)の滝は面白い。



 


午後5時、本日のキャンプ場に到着  

   午後5時には、キャンプ場に到着した。少し、時間は早いが、疲れているので早めである。

 場所は、ラウガルバキ(Laugarbakki)という小さな村。 レイキャビックから1号線を約200q程、北上したところにある。

 実は、このキャンプ場には昨年も投宿した。 何といっても、1000クローネ(約1000円)で、野営地、インタネット、水、トイレ、シャワーが使えるのである。 これだけ大腹なキャンプ場は、そんなにないように思える。

 フロントには、昨年と同じおばさんが座っていた。昨年と同じように1晩の宿をお願いすると快諾してくれた。 1000クローネ(約1000円)をフロントで払えば、あとはご自由にどうぞというところが良い。