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日付: 2016年6月26日
場所: ドナウ・オウエン国立公園(Nationalpark Donau-auen)
地域: オーストリア(Austria Republic) 下オーストリア州(Niederöstrreich)
訪問地: Wien, Schönau an der Donau, Orth an der donau, Wien, (Total 50km)


 


豪雨の後の走り

 明け方、強い雨が降った。雨粒が窓のガラスを叩き、何度も目覚めた。ただし、この雨のおかげでクールチェンジが起こり、今朝は、涼しい朝を迎えることができた。

 走り始めは午前8時過ぎだった。雨粒が、ときおり、空から落ちて来る生憎の天気だ。ドナウ川に沿って、南下する自転車道を走る。川沿いの自転車道のため、地形的な起伏はほとんどない。したがって、脚の訓練も兼ねて、今日は、ギヤを48×11に固定して走ることにする。

 ウィーンの南東部には、広大なジャングルが広がる。今では国立公園に指定されて自然保護区になっているが、一部、石油精製施設が並ぶ。この施設を横目にペダルを漕ぐ。時折、昨夜の雨による水たまりが見える。  

 

 


初夏の花、ハス  

   ウィーンから15km程南下する。ここからは、コースが少し変化してショノウの村方面に向かう。ちょうど蓮の花が咲き始めで、水面に黄色のつぼみが浮かぶ。夏の風景だ。



 



サイクリスト専用の休憩所  

   ショノウの村に到着する。この村の面白いところは、サイクリング道路沿いに、サイクリスト相手の休憩所が営業していることだ。前から一度、ここでコヒーでも飲んでみたいと思っていた。

 この飲み屋は、日曜日も営業している。午前9時過ぎなのに、地元の人と思われるオジサンやオバサンがコヒーを飲みながらペチャクチャと話しあっている。そして、ここに来るまで私が追い抜いて来た4人のサイクリストも、私より一足遅れて到着した。

 ハムチーズトーストとコヒーを頼む。ゆっくりと飲み始める。ボケーとしていると右手の力コブあたりに蚊が一匹止まっていた。蚊をめがけて、右手で思い切り、叩くとコロリとその蚊は死んだ。日本のやぶ蚊の半分ほどの大きさで、弱弱しい蚊であるが、血を吸い上げる口の管はしっかりしている。夏は、結構、蚊がいるようだ。さすがはジャングル地帯だ。  

 

 


倒れる小麦  

 昨夜の強い雨の影響だろうか。畑の小麦が、雨と風でなぎ倒されている。まだ若干、緑が残り刈り取りまで間がありそうだ。この小麦、どうなってしまうのだろう。幹が折れてしまっているから、元には戻らないと思うが。ただ、自転車道路沿いの小麦畑をしっかり観察してみると、倒れている畑と倒れていない畑の差が明確である。どこに違いがあるのであろう。



 



コイ料理専門レストラン

   オルト(Orth an der Donau)の町に着く。ここには船着き場がある。レストランが一軒と、船を川岸に固定したレストランの2軒がある。レストランはドナウ川で獲れるらしいコイ料理が有名とのことだ。私は、コイは嫌いなので興味はない。ただ、オーストリアで川魚を売り物にする料理屋は珍しい。

 ウィーンからの距離は25km。日曜日の午前中の走りとしては、まずまずの距離だ。帰りの一走りを行う前に、コヒーを一杯。何か、飲んで食べてばかりである。



 


ビールを飲んで気を失う  

   天気は良い方向に向かっているようだ。それとともに、気温も上がっているように思う。日差しがまぶしい。

 往復50kmの走りを終えてアパートに帰る。時刻は、午後2時前だ。思いっきり熱いお湯をバスタブに入れて風呂に入る。そして湯上りの一杯。このビールは効いた。脳みそがキューンと震える。そして猛烈な睡魔が襲ってきたかと思うと、あっという間に気を失った。