home

日付: 2016年4月17日
場所: バデニーディロノヴェミリニー湖(Vadni Dilo Nove Mlyny)
地域: チェコ共和国(Czech Republic) モラヴィア地方  
訪問地: Dolni Dunajovice, (night:Penzion Volarik), Brod n. Dyji, Pasohlavky, ATC Merkur, Strachotin, Dolni Vestonice, Hor. Vestonice, Perma, Dolni Dunajovice, (car), Wien


 



Booking.com評価9のホテル

 共同利用のキッチンで、パン、パプリカとコヒーで食事を済ませる。時刻は午前7時だ。ホテルの駐車場には7台の自動車が駐車していた。 まあ土曜日の夜だからだろうか。ポーランドナンバーの車もある。  

 食事後、町を散歩。小さな落ち着いた町だ。日曜日なのに、いくつかの店が開店しているようだ。 ちょっと記念に買い物でもと思うが、昼食用の食料は、昨日、オーストリアからの移動途中のスーパで調達しているので足りている。 チェコのワインでもと思うが、自宅での酒のストックは、ついつい飲んでしまうので行わない主義。したがって、買うものがない。  

 午前8時前に、ホテルをチェックアウト。と言っても、料金は昨日のうちに払ってしまっているので、鍵をホテルのフロントに置くだけだだが。 自動車をホテル前の駐車場に置いて、西に向かって走り出す。今日は、バデニーディロノヴェミリニー湖(Vadni Dilo Nove Mlyny)を一周、ゆっくりとポタする予定。  

 

 


広い農地  

   ここ一カ月くらいで、畑の緑が、わっと色づいてきた。空の青さに、牧草の新緑が映える。  

 何かの果物だろうか。白い花をつけた木々があちこちに見える。杏子かな。それとも桃かな。



 


釣りを楽しむ人々  

     ブロッド(Brod n. Dyji)の町を過ぎて、北に走るとすぐに湖に出る。湖面の向こう岸に、昨日登ったデビン山が、逆光の中に見える。  

 湖岸に造られたサイクリング道路上は、湖面に釣り糸を垂らす人達で独占状態だ。 皆が、釣り竿を数本準備して安楽椅子にゆったろと座りながら魚の掛かりを待っている。立ち止まって、水辺の中をのぞいてみる。すると 30p〜50pの体長のコイのような魚が、うようよ泳いている。こんなに魚がいるならば、リール竿で釣らなくてもよいような気もするが、どんなもんだろう。  

 サイクリング道路は、湖岸の堤防上に造られている。その南側が湖で、北側は畑になっている。 ただ、畑といっても、モービルハウスのような住居があり、そこでは、午前中からワインを飲んでいる人達がいる。何んとも優雅なもんだ。  

 

 


Coopで買ったパンで間食  

 パソラブキー(Pasohlavky)の町に着く。朝食の時間が午前6時頃で、量も少なかった。したがって、空腹感を強く感じる。 スーパーマーケットの生協(Coop)が町の中央にあった。どんなものだろうと興味本位で中に入ってみる。

 普通のスーパーである。オーストリアとの違いはない。パン3本とチェコのプラハで作ったとラベルに書かれたツナ缶を買う。 全部60クローネ(300円程度)。強い空腹感を抑えるためにパンを一本とポットに入れてきたコヒーを飲む。

 こんなことを考えた。例えば、この町に1か月間ホテルを借りて生活する。 1か月間の間に、次の1か月を過ごすアパートを、自転車でブラブラして良さそうなところを探す。それを数年間繰り返えす。そんな余生も楽しそうだ。



 


島の中央に残された教会

   今日、湖岸をサイクリングしているバデニーディロノヴェミリニー湖(Vadni Dilo Nove Mlyny) はダム湖だ。 この地方では、デジ川(Dyji)が、たびたび氾濫するので、その対策で川を堰き止めてできた人工湖だ。 1975年〜1988年に工事を行ったというから、そんなに昔のことでもない。

 ダム湖ができたせいで、現在の湖の中ほどにあった村が水没したという。ただ、その村の教会だけは高台にあったので生き延びたとのことだ。 最初、湖の中央に、孤立して建つ教会を観たとき、いったい、なんのために誰が、わざわざ、あんなところに建てなのだろうかと考えた。

 そういう歴史があればと思えば、納得もできる。今は、ボートで訪れる絶好の格好スポットになっているらしい。 思えば、数奇な歴史をたどっている教会だ。 いつ頃に建てられた教会かは知らないが、さて、当時の人は、まさか、この教会が将来、湖のなかに浮かぶ島になるとは、夢にも思わなかったことだろう。  



 



さらに間食  

     さらに湖岸を走る。するとオートキャンプ場の敷地が見えてくる。 4月、まだまだ寒いことからキャンプする人はいるにはいるようだが、少ない様相だ。夏は、さぞ人でごった返すと予想する。

 このオートキャンプ場で、一軒のカフェが開いていた。そのカフェの前にアイスクリーム売りのスタンドがある。どうもカフェと併設されているらしい。 昼間になり、かなり暑い。ちょっと冷たい物を食べたくなる。店に入る。

 ウェイトレスのお姉さんに、コヒーとバニラアイス一玉を注文する。すぐに持って来てくれる。しかし、アイスクリームの甘さは、中毒になる。 最近、いろいろなところで、アイスクリームを食べる。どうも食欲の加減がくるっているようだ。春になったからだろうか。



 


沼地  

   バデニーディロノヴェミリニー湖(Vadni Dilo Nove Mlyny)の一部は、沼地になっている。 水はけ用の運河が作られ、一所懸命に治水対策を行っているようだが、手はあまり入っていないような気がする。

 一周するサイクリング道路の路面もかなり手入れが悪い。一部、舗装がされていない場所もある。これは走りにくい。 人工湖をリゾート開発するのだから、サイクリング道路もしっかり整備して欲しいと思うのであるが、そうは、どうもいかないようだ。



 



 さらに昼食  

   ストラショチン(Strachotin)の町に入る。時刻は午後1時を回る。朝の走り出しが早かったせいか、一日が長いというか、時計がゆっくり進む感じだ。

 また腹が減り出す。腹に穴が開いているのかと思うほど、空腹感が襲ってくる。町のほぼ中央に、ベンチが一つあったので、そこを占拠して食事を始める。先ほど 生協で買ったパンと缶詰、そしてコヒーだ。

 パンは、少しショッパイ。下で塩味を感じてしまうゆえに、これは失敗作だ。次に缶詰。ツナ缶で、缶のラベルには、おまそうな焼けたサーモンの写真が貼られている。 実は、この写真のサーモンが、あまりに旨そうなので衝動買いをしたのだ。味は、これは後味が残り、おいしくはない。二度と買わない味だ。  この国で、おいしい食べ物を期待するのは無理か。



 


葡萄畑と油井  

   日曜日の昼下がり。4月だと言うのに、結構、気温は上がっているようだ。そらには、薄らと雲が広がってはいるが、太陽光線を遮ってくれるほどでもない。  

 周りにはブドウ畑が広がる。その中を走る。 よく眺めてみると、ブドウ畑の一部分が整地されて、そこで天然ガスらしきものを汲み出している施設があることがわかる。 周辺の風景に溶け込んでいるのであまり目立たないが、あきらかに汲み取り施設であることがわかる。

 道路脇に掲げられている案内地図では、北東方向から南西方向に向けて油井帯があることがわかる。なるほどと思う。 ブドウ畑になるような適度の起伏が、地下において原油が貯まるための良好な環境を作っているようだ。