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日付: 2016年4月16日
場所: デビン山(Devin 標高550m) 
地域: チェコ共和国(Czech Republic) モラヴィア地方  
訪問地: Wien, (car), Dolni Dunajovice, Perma, Klentnice, Devin(550m), Devicky, Klentnice, Sirotcity Stolova(458m), Klentnice, Dolni Dunajovice


 


ホテルにアーリーチェックイン

 ウィーンを午前8時前に出発。50分程度で国境を通過。 チェコ共和国のドルニ・デノジョビス(Dolni Dunajovice)の町には、午後10時前に到着した。  

 初めて訪れる町は、どこに自動車を駐車させるか迷う。安全かつ駐車違反にならない場所を見つけるのは、ちょっとむつかしい。 海外での駐車違反は、結構、やっかいだ。  

 結局、宿泊予定の町であるドルニ・デノジョビス(Dolni Dunajovice)に来た。 町の中で良い場所でもないかとうろつく。すると、何んと、今晩の宿泊地のホテル名を見つける。  

 たまたま、ホテルの駐車場に一人のオバサンがいた。「今晩、泊まる予定だが、自動車を駐車場に停めたいが良いか」と聞く。 すると、何なら、部屋の鍵を渡すから、チェックインして良いよ。とのこと。これはラッキーだ。 オーストリアから持参したビールやワイン、そしてトマトなどの野菜を冷蔵庫に入れられるのである。本日の夕刻に冷えたビールが飲めるのは最高だ。  

 宿泊代金は協同炊事場付き、テレビなし、FIWI付きで素泊まりで23ユーロ(3000円弱)。部屋は清潔だ。これは安い。Booking.comの評価で9点は理解できる。  

 

 


目指すは電波塔が立つ頂上  

     天気は快晴。爽やかな午前中だ。目指すは、チェコのDevin山で、1か月前にチェコを走った時に、気になった山。いつかは登りたいと思っていた。 標高は550m。周りの標高は200m程度だから、300m程度を登ることになる。

 道路上を20人くらいの集団が歩いている。どことなくまとまりがないグループだ。例えばリュックを背負っている人がいると思えば、まったく手ぶらな人もいる。 登山靴を履いている人もいれば、普通の靴の人もいる。 恐らくDevin山に登るハイカーだろうが、どう見ても衝動的に「天気が良いからDevin山でも登るか」と出かけてきた人達のようだ。



 


自転車道はなし  

     Devin山には自転車で登れるものと思っていた。 電波塔があるから、そのメンテ関係で自動車が入れる道があるものと思っていた。と ころが、山は自転車侵入禁止の張り紙がしてあった。また大きな電波塔の資材はどうやって頂上まで持っていったのだろう。考えれば考えるほど不思議だ。  

 ということで、自転車を置いて歩いて登ることに決める。まずは自転車をどこに置くかだ。 これは結構難題で、知らない外国の地に自転車を放置するのは危ない。できるだけ目につきやすいところで、アクセスしにくいところが良い。と考えて、 登山用駐車場の説明看板の後ろにあったフェンスに括り付けた。まあ昼間だから大丈夫だろうと考える。  

 

 


目が痛くなるような新緑  

 山道を歩き始める。この地域は自然保護区。人工物は目に入らない。ちょうど開き始めた新緑に太陽光線が反射し、緑が鮮やかだ。 鳥の鳴き声も喧しいほど騒がしい。  

 久しぶりの快晴。多くの人に出会う。午前中の今の時間に、下ってくる人たちはどういう人達だろうと思う。 なだらかな丘のような山だから、午前7時に歩き始めれば午前11時には下山できるのだろうか。それにしても下山する人に多くであう。



 


見晴らし台からの眺め

   急坂を登りきるとちょっとした高台に出る。見晴らし台となっているようだ。遠くオーストリアの丘や畑が見える。

 見晴らし台から遠くを眺める。  あそこに見える集落はなんだろう、またあそこに見える森は何だろうと、かって走ったオーストリア地を思う。しかし、ほんとうに天気が良い。

 見晴らし台から、山を下っていく人たちを眺める。しかし、いろいろな体形の人達がいるものだと感心する。また山登りの姿格好も、多種多様だ。 日本では、今の季節、丹沢は、新宿のような人だかりだろう。ただ、ほとんどの人が同じような格好をしている。ところがチェコの山歩きはどうだろう。 3000m級の山を登るような重装備の人もおれば、近所の裏山を散歩に来たような人もいる。短パン、半そで、果てはタンクトップまで。 しかし、チェコの人は、日焼けが怖くないのだろうか。



 


パラグライダーの出発所  

     どんどん坂道を登っていく。頂上に近づいていく。ちょっとした開けた場所があり、パラグライダーの練習所のようだ。 空に浮いているパラシュートの数が異様に多い。これでは、衝突してしまうのではないかと心配するほどだ。

 パラグライダーの出発点には多くの人が座っている。吹く上げてくる風が心地よい。ちょうど、日本でいう涼んでいるような恰好だ。  

 ところで、パラグライダーを楽しむ人たちは、この丘の上まで、パラシュートを背負って上がってくるようだ。自動車は使わないようだ。御苦労さまである。



 


豪快な見晴らし  

     デビン山(Devin)の周りには、遮る山々はない。ただ、山頂が平ら過ぎて、どこが頂上かわからず、おまけに視界も限られる。 頂上には、目に入る主要な町を示す地図も掲示されている。モヤの加減から、どうだろう40km〜50kmは見えているようだ。

 山頂で昼食を摂る。日陰を探す。 ところが、こちらの人は、日陰よりも日向を好むようだ。皆が、日向で、日光浴をしたり、食事をしたりしている。 帽子を被る人が少ない。サングラスをする人も少ない。半そで短パンの人が多い。紫外線対策は大丈夫だろうかと心配してしまうほどだ。



 


 荒城  

   デビン山(Devin)の北1.5kmに荒城がある。そこまで行ってみることにする。登山道ですれ違う人々の体型が気になる。

 皆が皆、お腹ががポッコリと出ているのである。特に中年の男性に限っては、10人中9人はポッコリお腹型の体型だ。 これは人種的なものなのだろうか、それともただ単に太っていて脂肪がお腹に貯まっているのだろうか。



 


人通りの少ない登山道  

   往路は来た道を帰るのは能がないと思い、尾根道から外れて山の外縁をぐるりと回る登山道を歩いてみる。とたんに閑散となる。

 中欧、北欧の芽吹きは美しいと言うが、まさに納得だ。  



 


山桜が咲き乱れる荒城  

   午後3時には、自転車置き場に戻ってきた。自転車は無事だった。 時刻は、午後3時を回ったばかり。まだホテルに帰るには早い。デビン山(Devin)とは反対側で1.5km程、離れた場所にもう一つの荒城がある。 そこに行ってみることにする。

 荒城からは、遠くオーストリアの地が眺められる。荒城の下で、20人くらいのグループが目につく。どうもワインで酒盛りをやっている様相だ。 サッカー場らしき場所を陣取って、大きな声で騒いでいる。結構、テンションが上がっている。