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日付: 2016年1月1日
場所: パエストム遺跡(Paestum)
地域: カンパニア州(Campania Region) イタリア(Italia)
訪問地:  

Bosco, Paestum 10:00, ( Napoli-12:30, Roma-15:00, Firenze-17:00, Bologna-18:30, 国境-22:00, Wien-3:00)


 


6日間の宿泊を終えて旅立ち

 昨夜の大晦日は、冷蔵庫にあるもの全部を鍋に突っ込みで年越しのラーメン鍋にした。 鍋料理は1人は寂しい。ワインをしたたかに飲んで、そして酔っぱらって午後9時にはベッドに入った。  

 夜中の11時55分にセットした目覚ましで目覚める。実は、ベランダからスカリオ(Scario)の街が見下ろせる。 そして海を隔てて、シシリア島も眺めることができる。年越しには花火を上げるのが欧州の最近の習慣だ。 年越し時にどうなるかが楽しみだった。  

 午前0時を回る少し前から、ちらほだ花火があがった。どれも個人が所有する小型の物で、とても質素な花火だった。 午前0時きっかりがピークで、あちこちで花火が上がりだす。山に囲まれた扇状地のせいか、花火の爆発音が響く。 遠くシシリア島の海岸沿いに連なる照明の灯が、一斉に瞬き始める。ここと同じように花火を挙げていることが 推測できる。これには感動した。目覚ましで起きた甲斐があった。  

 翌朝、午前8時にホテルを出発。出発時に宿の主人は、「ブッキングドットコムでの高評価を頼む」と言っていた。 随分とちゃっかりとしたホテルの主人だ。ただ、このホテルの設備やサービスには大満足だった。ちなみにホテル名は 「Al Boschetto」。6泊での料金は270ユーロ(約40,000円)だった。  

 

 


世界遺産で帰りの道草  

   帰路の途中に、パエストム遺跡(Paestum)がある。寄っていくことにする。ホテルから車で1時間。ポンペイ遺跡の 南50km程度のところにある。

 パエストム遺跡(Paestum)は、ギリシャ時代の遺跡で、ギリシャ時代の建物が立ち並ぶ。 BC500年頃というから、今から約2,500年前の遺跡である。石文化は、後々まで建造物が残る。 当時の城壁が、今でも残っている。すごいものである。  



 


ほんとうに2,500年前の建物?  

   実はパエストム遺跡(Paestum)の中に立つ神殿は、ほんとうに約2,500年前から立っていたのうだろうか。 疑問だ。少なくとも1700年代に描かれた絵画に描かれているから、当時から立っていたらしいが、あまりに 保存状態が良い。城壁の石群は、コケに覆われているが、神殿の柱は、つい最近、建て直したような気もするが。  

 今は建物は立っていないが、当時の街並みの建物の基礎は残っている。 当時、ここで生活していた人々は、2,500年後の未来に、ここがどうなっているか想像ができただろうか。 例えば、21世紀の今。46世紀の世界はどうなっているのだろか。年の始め、取り留めのないことに想いは耽る。  

 

 


帰路の長い旅  

 パエストム遺跡(Paestum)を午前10時に出発。ナポリを12時半。ローマを午後3時。 フィレンツェ辺りで間違えて高速道路を降りてしまう。すぐに高速道路に上がりなおして走りを続行。

 フィレンツェを過ぎると暗くなる。ボローニャに午後6時半。サービスエリアでサンドイッチで夕食をすます。 国境を午後10時に通過。懐かしいオーストリアに帰ってきた。外気温はマイナス7度。これは寒い。 グラーツを午前1時。ウィーンには午前3時に到着した。長い長い道のりだった。 全行程19時間、1,500kmの帰路の旅は終わった。