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日付: 2015年11月8日
場所: インナーノイバルト村(Innerneuwald 標高1,112m)
地域: 下オーストリア州(Niederöstrreich) オーストリア(Austria)
訪問地: Kirchberg am Wechsel(581m), Feistritz am Wechsel, Aspang-Markt(498), Mariensee, Innerneuwald(1,112m), Sankt Peter am Wechsel, Sankt Corona am Wechsel, Kirchberg am Wechsel(581m)


 


大忙しのホテル

 昨夜は、午後5時頃に宿泊予定のホテルに着いた。 土曜日のせいかホテルの食堂は、村の人達で大賑わい。 従業員は、お客対応で大忙し、とても宿泊客相手の人を割けない様子だった。 「ちょっと待っていて欲しい。数分だ。」と言われたが、レストラン客対応でそれどころではないようす。  

 結局、部屋に入ったのは5時半過ぎ。部屋を案内してくれたオジサンは、とても親切だが、それではと言いつつ、 すぐに階下のレストランに帰っていった。  

 毎土曜日が、こんな騒ぎではないと思うが、こんな忙しいホテルは、生まれて初めてだ。  

 翌朝、7時半にレストランに降りていった。腹が減って減って、しょうがなく、もうこの時間では営業しているだろうと思った。 実は、昨晩、朝食開始の時間を聞き忘れた。フロントにおばさんが一人いて、朝食は8時からだよ。と教えてくれた。 オーストリアとしては、ずいぶんと遅い食事開始時間だ。  

 

 


チェックアウトに待たされる  

   外は快晴だ。朝食レストランから眺める景色は、朝の太陽光に朝露が反射し、いい雰囲気になっていた。バイキング式の朝食は、 いつも大体、2名分は食べる。まずオレンジジュースにパンを3つ。ハム、チーズ、ヨーグルトと宿泊費用に朝食が含まれているのであれば、貧乏根性 丸出しで食べる。昨夜の食事は部屋で簡単に済ませた。そのせいで、お腹に、ドンドンと食べ物が入る。  

   部屋に帰って、パキングを済ませて、チェックアフトのためにホテルのフロントに行く。 ところが、会計する人がいないとのことで、また「ちょっと待ってくれ」となった。 夕べの仕事で、従業員は疲れてしまったのだろうか。30分程、待たされた。その間、ホテルの写真を撮って時間をつぶした。  

 食事込みで38ユーロ(4,500)は、サービスを考えれば、まあまあか。  



 


フェイストリッツ川沿いの自転車道  

       キルヒベルグ(Kirchberg am Wechsel)の街からからアスパングマルクト(Aspang-Markt)の街までは、自転車専用道を走る。 一部、舗装はされていないが、全体が下り傾向の道だ。これはとても走り易い。今朝から、快晴の空が広がっている。 秋空に青空。まさに秋のサイクリングの醍醐味だ。  

 

 


ヨーロッパ縦断の自転車道9号に合流  

 いい気持で走り続ける。しばらく走ると、ヨーロッパ自転車道9号と合流する。 この自転車道、ヨーロッパを縦断するらしい。オーストリア国内しか走ったことはないが、それにしてもこれはすごい自転車道だ。

 時折、ジョギングを楽しむ人とすれ違う。自転車乗る人とはすれ違わない。悠々と走る。天気予報では今日は気温が 上昇すると言う。



 


   紅葉の白樺並木

   この辺り、林業が産業として盛んらしい。 鉄道沿いに木材の集積地があり、名は知らないが、まさに外皮を剥いたばかりの木々が山積みされていた。 日曜日なのに、その外皮の移動を重機を使って行っている。外気が冷えているのだろうか、すごい量の湯気が外皮からたっている。 かなり、熱をもつのだろう。自然発生的な火事が発生することも理解できる。  

 片側に白樺が植えられた並木沿いの自転車道を走る。絵になる風景だ。こんな素晴らしい風景は、めったにないような気がする。



 


コウノトリと赤ちゃん  

   オーストリアの村々を走ると、時に、これは何だろうと思うことがある。 その一つが、大体は農家だが、その農家の進入路にコウノトリと赤ちゃんが描かれた絵が飾られている。 大体は、赤ちゃんがコウノトリの首を握りしめて、コウノトリが疲れた顔をしている。

 すべての家ではなくて、時折、見かけるので、不思議を思っていた。ただ、ある家の前を通過するときに、 3480gと53pの数値がコウノトリの絵に描かれていた。これでわかったが生まれた時の体重と身長のようだ。

 どうもこちらでは、新生児が生まれるとこのような祝い事をするようだ。



 


  本日の最高標高地点は1,112m  

   マリアンシー(Mariensee)という村のバス停に、ちょっとした日影があり、そこで 昼食と摂る。パンと缶詰と昨日の昼食で半分残したパプリカだ。

 バス停から、1人の女の子がブランコで遊んでいる。そのお父さんは庭で、作業をしている。 女の子は、時折、お父さんに声を掛けて、ブランコを揺すってもらっている。なんども、 お父さんの手をとめて、ブランコを揺すってもらうことをせがむ。このような光景を見ると 心が和むとともに、子供と親の関係は世界共通だなあと、つくづく感じる。  

 インナーノイバルト村(Innerneuwald 標高1,112m)に到着する。 この村からは、結構な眺めを楽しめる。遠くホッヘベッセル山(1,743m)も見える。 村には、どうも数軒の農家があるようだ。その一軒の庭に、小さなサッカー場があり、 中学生か高校生と見受けられる若者4人が、楽しそうにボール遊びをしていた。何んとなく、 隔離された空間の中で、一つの世界があるような印象を受ける。



 


立派なお墓  

   坂を下って、聖ペーター(Sankt Peter am Wechsel)の村に着く。標高は800mちょと。 村の中心に教会の塔が立ち、その隣に墓地が広がっている。

 高台からその墓地を眺める。この墓地には立派なお墓が並ぶ。 どれも、十字架の飾りがたっており、しっかりと手入れもなされている。

 この墓地の隣に、居酒屋食堂があるようだ。その居酒屋食堂の前に 多くの車が並んでいる。 店の中で、ドンチャンやっているようだ。時間がゆっくり流れている感覚を覚える。