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日付: 2015年9月19日
場所: ブルニッツ村のカボチャ畑(Würnitz)
地域: 下オーストリア州(Niederöstrreich) オーストリア(Austria)
訪問地: Harmannsdorf, Kleinrötz, Mollmannsdorf, Würnitz, Ritzendorf, Weinsteig, Wetzleinsdorf, Kleinebersdorf, Hipples, Großrußbach, Weinsteig, Harmannsdorf


 


昼飯とオヤツ

 一人で旅をするせいだろう。レストランには、めったに入らない。 欧州は、日本と違い、なんでもペアだ。旅をするにも、レストランに入るにも、ペアが基本だ。 一人で行動する人は稀だ。  

 したがって、私は、大体は、弁当を持って外に出る。気楽だし、経済的だし、何といっても早い。それが利点だ。  

 今日の昼食とオヤツは、パン2つとイタリア製の缶詰、くだもの1つに落花生数個だ。全部で、どうだろうか、 2ユーロ(260円)程度だろうか。  

 

 


出発は、先週と同じ、パン屋さん前  

   場所は、ウィーンから北に約15km程離れたハーマンスドルフ(Harmannsdorf)という村だ。  パン屋の前で、自動車から自転車を降ろし、外してあったタイヤをはめる。 それで走りの準備は終了だ。

 フと気づいた。ドイツ語でパン屋をバッケライと呼ぶ。日本で パン屋のことをベイカリーと言う。語源はここから来ているのだろか。

 実は、ドイツ語に接する時間が増えるにつれ、日本語は、結構、ドイツ語を取り入れているなあと気づく。 特に、登山用語は、ドイツ語が多いと思う。   



 


村を抜けると、広大な田園  

   ハーマンスドルフ(Harmannsdorf)は小さい村だ。ちょっと走ると、もう、田園風景が始まる。  

 世はまさに秋だ。畑は冬の様相だ。空が高い。刈り入れを待つトウモロコシ の葉が互いに擦れあい、ガラガラという音を立てている。身体にあたる風が心地よい。  

 

 


砂利道もよし  

 パンクが怖いが、砂利道の自転車道を進む。

 不思議な天気だ。空に雲が居座っている。黒くはないが、ちょうどカーテン越しの陽射しを通過させている 感じだ。

 面白いことに、太陽光線の加減で、まわりの景色の雰囲気がガラリと変わる。太陽が、若干厚い雲に覆われると 回りはちょっと暗くなる。吹く風が、どことなく物寂しくなり、道端に生える草も元気がなくなってしまう感じだ。  ところが、太陽が薄い雲にかかると、周りが明るくなる。畑の土が、大いに太陽の光を反射させるせいか、 イキイキと見えるようになる。



 


カボチャ畑の風景

   遠くから眺めると黄色い何物かが帯のように連なっていた。近づいてみる。 何とそれは収穫のために並べられたカボチャだった。しかし、これは豪快だ。 ?一つ1ユーロ(約130円)としても、これはすごい財産だ。



 


カボチャ祭り  

     ブルニッツ村(Würnitz)は、大きな村ではない。一見、農家ばかりの村だ。 農家の玄関に、カボチャが飾ってある。もうじきハロフィンであることに気づく。

 カボチャに顔が描かれている。どことなくヌケタ感じが可愛い。



 


休憩  

   ブルニッツ村(Würnitz)の教会の前で、オヤツを食べる。コヒーと一緒だ。

 教会前にイチョウが植えられている。その根元に一枚のプレートが掲げられている。 読んでみる。もちろん全部がドイツ語で書かれているので、意味不明だ。ただ、 「Japan」という英語がなぜか書かれている。どうも、2000年にある行事が行われ、そのとき、 植樹されたようだ。なるほど、樹齢もそんなもののような気がする。

 実は、オーストリアに来て初めて知ったことがある。スティム酒という半熟成のブドウジュース(酒?)がある。 先日、これを飲む機会があった。9月中旬しか飲めない期間限定のジュースで甘い。またアルコール分も 結構高いそうだ。甘さにつられて、元気よく飲むと二日酔いがひどいそうだ。

 そのスティム酒を試飲し、今年の出来具合を披露する村の祭りの看板が、そのイチョウの木の横に置かれている。 村ごとのこのような催しものが、ひっそりと続いている。

 


なんと梨が沿道に植えられている  

   自転車を走らせて、「ちょっと、何だこれは」と思った。地面に自動車のタイヤでつぶされた梨が、 そこらじゅうに落ちているのである。よくよく観察してみると、沿道沿いに梨の木が植えてあることに 気づいた。枝ぶりからして、ちょっと、沿道沿いに植えるには不釣り合いな気もするが、これはこれで面白い。 ただ、落ちた梨が、スリップ事故でも誘発しないだろうか。



 


なんと蕎麦畑ではないか  

   ベインスタイグ(Weinsteig)村を抜ける。また田園風景だ。ただ、ちょっと坂が多くなった感じだ。 道端に蕎麦の花が咲いている。蕎麦は、ヨーロッパで栽培をしていることは知っていたが、 畑としてみるのは初めてだ。白い花を見ると、日本の蕎麦畑を思い出す。ああ、懐かしいと思う。



 


風力発電  

   丘の高い、風通しの良い所に風力発電用の風車が立ち並ぶ。私は、この風車が嫌いだ。 まわりの景色を台無しにしてしまっている。何とかならないかと思っている。

   悪いことに、風力発電用の風車は風通しの良い所に建てる。大体は、丘の上か山の上だ。したがって、 みにくい姿が目立つのである。