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日付: 2015年8月15日
場所: ブルンタウタル渓谷(Bluntautal)
地域: ザルツブルク州(Salzburg) オーストリア(Austria)
訪問地: Blutanmühle(478m-08:30), Obere-Jochaim(1,399m-12:00), Blutanmühle(478m-15:00)


 


天気は下り坂

 ずっと晴れが続いていた。暑い日だった。ところが、この週末から天気が崩れるとの予測だ。 最近の天気予報は、困ったことに、よく当たる。案の定、夜半過ぎに雨が降り出した。  

 夜は、高速道路のレストエリアに車を止めて、その車の中で寝た。要は、野宿だ。  

 今の季節、高速道路のレストエリアで夜を明かす人は多い。キャンピングカーで、しっかり寝る人。 また普通の車で仮眠をとる人。レストエリアは、車でいっぱいだ。  

 

 


マックで朝食  

   このレストエリアには、マクドナルドがある。朝の6時から夜の12時まで営業している。 オーストリアのマックには、カフェがある。要は、ハンバーガーを食べずに、コヒーとパンだけを食べることが可能だ。  

 午前6時に目覚めた。夜中に、何回か目覚めたが、まあまあ、熟睡できた。何んと言っても、 後部座席を倒すとフルフラットになり、しっかりと腰を伸ばして寝ることができる。エアクッションと 寝袋があるから、普通にアパートで寝ているのと同じだ。  



 


 泣き出しそうな空  

   いつ雨が降り出しても可笑しくない空模様だ。山に霧が立ち込めている。残念だ。 景色を楽しむことができない。  

 雨着は、しっかりと持ってきたので、渓谷の奥に向かって歩き始める。  

 

 


いろは坂を、ドンドン登る  

 地図によれば、この渓谷を登りつめると峠がある。その峠までの道がアルペンルートとして、有名とのことだ。 峠に向かって、歩き続ける。道は、所謂、登山道ではなくて、自転車が自動車が通れる砂利道だ。

 昨日のような、純正な登山道ではない。したがって、脚への負担は少ない。ただし、イロハ坂を、飽きるぐらい 何回も何回もうねうねと登る。

 何度も雨が降っては止んだ。そのたびに、雨着を着たり脱いだりだ。 道路の両脇は、すごい絶壁が立ちはだかっているのはわかる。ただ、全体が見えないのは寂しい。



 


糞だらけの山小屋

   標高1,000mを越える。砂利道もあるが、登山道もしっかりとある。せっかくだからと登山道を進む。

 ところが、どうも、このあたり牧牛を行っているらしい。地面には、そこら中に、牛の糞が転がっている。 乾燥していれば良いが、中には、今朝、落ちたばかりの生々しい、糞が転がっている。それらを踏まずに あるくのが大変なほど、糞だらけだ。

 時刻は正午、ちょっと前だ。やっと標高1,399mの山小屋に着いた。当初は、ここで、昼食でもと思ったが、 あまりに雨に濡れた生々しい糞が周りに散らばっているので、昼食を摂る気になれず止めた。



 


 糞の少ないエリアまで下がって、おそい食事  

   標高1,100mほどまでに下がる。そこに、良いベンチがあったことは、登りの時に見つけていた。

 雨が本降りになる。上下とも完全な雨具を着る。雨の中での食事だ。パン、鮭缶、パプリカ一個、 リンゴ一つが内容だ。まあ、腹が膨れれば良いと思って食べる。

 食事をしていると、おばさん2人組が下山してきた。「私は、傘を持っているよ。役立つでしょ」と でも言ったのだろうか。傘を、私に見せてくれた。ただ、連れのおばさんが、黄色のダウンを着ていて、 雨でびっしょり濡れているのが気になった。大丈夫かなあ。あのおばさん二人組は。



 


雨は本降り  

     最近、思うのだが、雨に濡れて体が冷えると、両手の指先が、変な感覚になる。 痺れるというか、物を持つ感覚が変だ。雨は、本降りになった。

 女性1人の若いサイクリストがマウンテンバイクで登っていく。半そで、半ズボンだ。 登りは、体を動かしているからいいかもしれないが、下りは大丈夫かなあと、妙な心配をする。

 午後2時過ぎというのに、辺りは、鬱蒼としている。



 


下界まで降りる  

   標高400m台の出発地点近くまで降りてきた。

 こんな天気なのに、散歩をする人が多い。子供連れや、老夫婦、若いカップルといろいろな人がいる。

 この公園、馬車による、公園散歩ができるようだ。ただ、せっかくの綺麗な道なのに、下を見て 歩かないと、馬の糞を踏んでしまう恐れがある。どうしてこんなに、動物の糞に対して、寛容な人が多いのだろう。



 


今週の遠征は終わり  

   結局、今週は、自転車では走らなかった。本来なら、この日曜日に走る予定だったが、雨のために、急遽変更した。

 今回、思ったのは、自動車での野宿が、意外に快適なことだった。