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日付: 2015年8月8日
場所: シュミーディンガー氷河(Glacier Schmiedinger:標高2,700m)
地域: ザルツブルク州(Salzburg) オーストリア(Austria)
訪問地: Schüttdf.(Zeller See), Kaprun, Kitz(900m), -Panoramabahn-, Langwied(1976m), -Glatscherjet2- Alexander Enzinger-Weg, Glacier Schmiedinger(about 2700m), Alpincenter(2452m), Langwied(1976m), -Panoramabahn-, Kitz(900m) Wien


 


キャンプ場で一泊

   キャンプ場は繁盛のシーズンだ。 湖に隣接したキャンプ場で、一泊のみのお客と長期滞在するお客が混在する。  

 ここのキャンプ場は、適当な場所にテントを張る方式だ。したがって、若干のいざこざがある。 テント横の備え付けのベンチで食事をしていると、 水浴を終えたそのフランジ人一家がかえって来た。帰ってくるなり、私が使っているベンチを見て、 そこは予約してあると言う。  

 予約も糞もあるかと思い、「ここのマネジャーが、私にベンチを使って良いと言った」と言い返す。 すると家族の主人は、「あっそう」とすぐに納得。ところが、その夫人が、皮肉ぽっくグダグダと私に言う。  

 なぜフランス人は、こうも常識を知らないのだ。  

 

 

 


町で、朝食  

   昨日に続いて、朝食を食べにパン屋さんを訪れる。2日連続だ。 マダムは親切だ。注文したパンとコヒーを、イスとテーブルまで持ってきてくれる。 この雰囲気がとても気に入った。  

 



 


氷河を観に高所へ  

   氷河のすぐ横まで行く。そのためには、標高3,000m程度まで、上がっていかないとだめだ。 今日は、ちょっとズルして、標高2,000mまでは、ゴンドラに乗っていくことにする。しかし ゴンドラだけで36ユーロ(約4,500円)は、ずいぶんと高価なことだろう。  

 ゴンドラは、ひっきりなしに動く。ほんの10分程度で標高900mから1,976mまで上がってしまった。 なんと呆気ないことだ。もし歩いて登ってきたとしたら、3時間弱はかかるだろう。それに、かなりエネルギー を使ってしまい、疲れ切ってしまだろう。  

 

 


 登山道を登る    

 全てゴンドラで登ってしまうのは、面白くない。 したがって、標高2000mからは一般登山道を登っていくことにする。

 登山道はしっかりと整備されている。それになぜか、他の登山客がいないので、静かで良い。 牛やヤギの糞を踏まないように、しっかり下を見て歩く。



 


ずいぶんと地形を変えているなあ

   どんどんと登って行く。日が差すと緑が鮮やかに映える。なんとも綺麗な風景だろうと思う。

 もちスキー場がなければ、と頭の中で人工的な構造物を取り省いてみる。何十倍も素晴らしい 景色になると思うのだがなあ。



 


 遠く氷河を抱いた山々  

   なだらかな登山道を写真を撮りながら、ゆっくりと歩く。これは心地良い。 とても良い。平地は雲一つなく晴れ渡っている。ただ山地は雲が覆う。大気が安定していないのかな。



 


氷河が間近に迫る  

     標高が2,500mを超える。すると周りの緑の植生は消える。ゴツゴツとした岩肌が現れる。

 氷河の縞模様が見える。夏の氷河は汚れていて汚い。しかし、この縞々の一つ一つが1年と思うと 時の長さを感じる。全部で100年分くらいはあるのかなあ。ところで、氷河がドンドンと溶けていくという。 この氷河の山肌を観ても、風前の灯のような様相だ。地球は、ほんとうに大丈夫なのだろうか。





 


シュミディンガー氷河下舌に到着  

   岩場を恐る恐る歩く。息があがる。目的地は、すぐそこだと自分に言う。

 面白く思うのは、この氷河は、冬の間、スキー場として使っている。そのことから氷河の下舌部分には、 破れた手袋などの落とし物や破片が、そこらじゅうに落ちている。ある意味、これは汚いが、何か、 面白い気もする。

 氷河を削って溶けた水が流れる。その流れの脇に座って、耳を澄ます。ざーとすごい勢いで流れていく。 この勢いで、溶けていったら、すぐになくなってしまうような気がするのだが。



 


下界は暑い  

   アルピンセンター(Alpincenter:2452m)からランギード(Langwied:1976m)までは、ゴンドラで降りた。 昼の盛りだ。ランギードのゴンドラ駅は、すごい暑さだ。この分でいくと、下のゴンドラ駅は、どれだけ 暑くなっているのだろう。

 思うに、やけにアラブ系の人を多く観る。女性は、黒いチャドルを着ており、すぐにわかる。 よくよく見るとお客の8割はアラブ系の人のような気がする。