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日付: 2015年7月17日
場所: クリピッツトール峠(KlippitztÖrl:標高1644m)
地域: ケルンテン州(Kärnten) オーストリア(Austria)
訪問地: Wien, Bad Leohhard(714m), -bicycle-, KlippitztÖrl(1644m) -Trtekking-, Forstalpe(2013m), KlippitztÖrl(1644m), -camping-


 


夏本番

 ここのところオーストリアは、暑い日々が続いている。まさに夏本番だ。 金曜日、今日は祭日だ。ということで、3連休となった。  

 暑いウィーンにくすぶっていても面白くない。車に寝袋を積んで、野宿覚悟で走りにでる。 行先は、オーストリア中部の海抜2,000m級の山々が連なるシータラアルペン(Seetaler Alpen),ソウアルペ (Saualpe)の山脈地帯だ。   

 学校は夏休み。その駐車場に車を停めて、自転車を組み立てて、走り出す。時刻は午前9時前というのに、 太陽がジリジリと照り付けている。  

 

 


峠道に突中  

   ウィーンを午前5時半に出発してきた。ざっと、245kmを走って、バッドレハード(Bad Leohhard)の町に着いた。 この町から数キロ、南方面に走る。そして峠道に入る。標高714mから標高1644mの峠まで、標高差900mの格闘戦だ。

 空は一点の雲もない。見事なほどに晴れ渡っている。ここで、今日の服装を後悔する。上は、綿の長袖で、これは太陽光線が 強い時は、大変良い。しかし、下が、綿の長ズボンを履いてきてしまった。 これは、いけない。汗が、太ももにくっ付いてしまって、どうにも走り難い。



 


大型貨物車に追い抜かれる道  

   地図で見る限り、幹線道路には思えなかった。ただ、山脈地帯を東西に横切り道路で、結構な、車通りだ。 傾斜10度〜12度の急坂を、よろよろと登る。その横を、大型の貨物トラックが通り過ぎる。スリリングな道だ。  

 汗がドクドク流れる。それでも堪えて走る。今回は、走りの方法を変えた。歩き押しをするのを止めた。どうにも疲れてしまったら、そこに停まって 休む。そして、元気が出たら走る。これの繰り返してで、峠を目指す。  

 

 


日陰は気持ちが良い  

   乾燥しているのかな。標高1000mの空気はとても爽やかだ。木陰に入る。坂登りで、乱れた呼吸を整える。 汗を拭く。気持ち良い涼しい風を感じる。まさに、これはトランスフォーム状態だ。

 標高1,4000mを最後に、急坂は終わる。ぐっと走り易くなる。右にスキーリゾートを観ながら走る。夏なのに、 リフトが動いている。観光で、登る人がいるのだろうか。

 峠に着いたのが、ちょうど正午だった。2時間半の格闘戦を終えて峠に着いた。



 


午後はハイキング

   峠で12時半まで休んだ。時刻は、まだまだ早い。午後は、近くの山をハイキングすることに決める。高度差900mの 峠を一気に自転車で下る。そして自動車まで戻る。自転車を分解する。そしえそれを積んで、峠に戻る。 峠に着いたのは午後1時半だった。

 靴を登山靴に履き替える。そして山道に入る。目指すは、標高2050mのフォルストアルぺ山(Forstalpe)だ。   



 


森林限界を超えた草原  

   ここらあたりの森林限界の高度は、標高1,800程度だろうか。周りの山々を見渡しても、そんな感じだ。 結構、多くのハイキング客が歩いているようだ。登山道は、結構、しっかりしている。

 連日の晴れ続きの天気のせいだろうか。遠方が霞んでみえる。午後だから、水蒸気が上がてしまっているのかな。  



 


気分爽快  

   こんなに見事な風景の中で、いるのは私だけだ。誰にも会わない。何か、申し訳ないような気分だ。 午前中は、雲一つなく晴れ上がていた空に、雲が出だした。これは典型的な夏の天気だ。



 


どこが山頂か迷う  

   標高2050mのフォルストアルぺ山(Forstalpe)のジャストポイントがわからない。適当に、一番高いところを、山頂として 自分で決めた。あまりにのっぺりしていて、ところどころに、岩肌が露出しているので、よくわからない。



 


 午後4時を過ぎた。帰ろう。  

   あまりに誰にも会わないので、少し、心配になる。不思議な気分だ。午後4時には、ギラギラに輝いていた 太陽が、少し、穏やかになった。午後9時までは明るいから、もっと歩き続けてもよい。しかし今日は、 自転車でも走った。疲れを感じる。駐車場に帰ろう。

 今日は、駐車場に停めてある車の中で、一晩を明かすつもりだ。オーストリア初の野宿だ。