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日付: 2015年7月4日
場所: アイスランド南部(South part of Iceland)
地域: アイスランド(Iceland)
訪問地: Reynivellir, Jökulsarion, Fjallsjokull, Svinafellsjökull Svinafell, Selfoss, Reykjavik, Keflavik airport


 


だだっ広い部屋での食事

 どうもこのキャンプ場は、個人の農場ではなくて、村の集会場のような場所らしい。 建物の中には50人を越える人が、一同に会することができる集会場がある。またキッチン の中には、おびただしい量の食器が、戸棚にしまわれていた。     

 それはそれとして、その広い集会場に、午前5時に起き出してきて、軽い食事を摂る。コヒーも飲む。 実は、今日が最終日で、今晩中にレイキャビックの空港まで移動しなければならない。 距離にして450kmだ。  

 450kmは、ただ単に運転するだけなら、 例え、ゆっくり運転しても6〜7時間で行きつくことができるだろう。 旅の最終日は、寂しいようで、どことなく嬉しいところがある。    

 

 


道沿いに流氷とは驚きだ  

   地図で見る限り、国道1号線のすぐ近くまで、氷河の舌が伸びていることはわかっていた。 ただし、まさか、車窓から、氷山から流れ出した流氷を見ることができるとは思いもよらなかった。

 残念ながら、昨夜からの霧が晴れていない。遠くが見えないのは残念だ。



 


素晴らしい景色  

   霧が晴れるのを2時間ほど待った。一行に霧が晴れる気配が感じられない。外は、とても寒い。 それに風も強い。この場所での待機を諦めた。  

 次に少し離れた場所に移動する。ヨクサリオン氷河(Jökulsarion)が眺められる場所だ。 目的地に到着して、しばらくすると山霧が晴れた。そしてヨクサリオン氷河の素晴らし壮観が目の前 に広がった。見惚れてしまう美しさだ。旅の最後に、こんな素晴らしい氷河を観られたと思うと、 とても幸せな気持ちになる。  

 

 


アラスカルピナの花畑  

   今回の旅で楽しみにしていたことは、アラスカルピナの花畑を、再訪することだった。 紫と白の花を付けるマメ科の植物で、今が、まさに盛りだ。なんともこれはすごい景色だ。



 


3年前と同じ風景

   スヴィナフェルジョックル(Svinafellsjökull)氷河は、3年前に訪れたことがある。 当時は日本に帰国が決まっており、とても寂しい気持ちで、この氷河を眺めた。氷河の一部に 雲がかかり、どことなく暗かった。

 今日のこの氷河は、とても明るく生き生きとしている。私に生きる元気を与えてくれているような 光で輝いている。   



 


午後になった。帰ろう。  

   時刻は、午後の1時を回った。レイキャビックまでの323kmを、ぶっとばして帰ろう。 ここからは3年前に走ったことがある道だ。要領も、おおかた心得ている。  



 


懐かしい風景  

   途中、懐かしい風景の場所で休憩した。この景色、とても気に入っているのである。ちょうど アイスランドの真ん中で、地形的にとても複雑な場所だ。



 


アラスカルピナとお別れ  

   午後8時過ぎに、レイキャビックの国際空港に到着した。旅の途中で、摘んで来た、アラスカルピナとも お別れだ。淡い色も好きだが、控えめな香りも気に入っている。



 


午前1時のコペンハーゲン行きの飛行機を待つ。  

   コペンハーゲン行きの飛行機にチェックインを済ませる。午後10時前だ。 都合、3時間を待つことになる。

7泊中、4泊の野宿は辛かった。自分ももう歳だと感じた旅だった。

アイスランドを時計まわりに1周、2,455kmを走った旅だった。



 


もう二度と来ることがない島  

   3年前も同じ気持ちだった。しかし、チャンスは巡ってきた。そして再訪することができた。 これはとてもラッキーだった。でももう来ることはないだろうと思うと、とても寂しい。 離陸前に飛行機が滑走路を走っている際に、窓から白夜に照らされた赤い雲が、ちらりと見えた。

 座席は、最後尾席だった。幸運なことに、隣の2席は空席だった。シートベルト着用のサインが 消えるとすぐに3席を独占し、そこに横になった。そして、泥のように寝入る。8日間の記憶が頭から吹っ飛んだ。